子供・幼児の喪服マナーは
冠婚葬祭の礼服マナー
喪服と礼服は全く別の物ではなく、礼服という大きなくくりの中に喪服が含まれています。冠婚葬祭の中でも葬式は厳粛な場でもありますので、礼服として使うものの中でも極力控えめな色を選び、お祝い事のような華やかな印象を与えるようなデザインは避けましょう。
子供喪服は冠婚葬祭の礼服としても使えます。子供の場合は大人ほど礼服のマナーは厳しくないので、冠婚葬祭全般で使えるようなものを選ぶと良いでしょう。私服の中から選ぶ場合、光沢のある物やカジュアルな印象を与えるナイロン・フリース・デニム生地は避けます。
子供喪服には制服
子供用の喪服は必ず着用しなければならないわけではありません。基本的には子供は制服着用がマナーとされていますが、幼稚園や制服のある小学校でない限り喪服の準備が必要となります。子供は身体もどんどん大きく成長するので、サイズアップする度に礼服一式をわざわざ準備しておくのは難しいものです。
幼児とは満1歳の赤ちゃんから未就学児を指しますが、幼稚園などの制服をお持ちでしたら喪服として使えます。保育園や小学生のお子様の場合は制服を持っていない場合がありますので、喪服としてレンタルや購入で礼服一式又は黒系のシンプルな私服の準備が必要になります。
控え目な色を選ぶ
また、喪服と言えば「黒」のイメージが強いですが、子供服の場合は黒に近い控えめな色であれば良しとされています。例えば、ネイビー・グレー・水色・白など比較的落ち着いた色を選びます。幼児用ロンパースの場合、柄に関してはキャラクターや派手なもの、デニム素材のものはカジュアルな印象を与えるので避けて下さい。
【男の子】おすすめの子供用喪服5選
①礼服は黒系でシンプルなもの
一つ目は、まずシンプルな黒系を揃えます。黒パンツは葬式に限らず、入園式や冠婚葬祭全般の礼服としても使えるので一枚は持っていると良いです。黒・ネイビー・グレーのジャケットやベスト・白や水色シャツなどは一枚持っていると使えます。シンプルなので私服との相性も良いです。
②シンプル子供服と言えばユニクロ
二つ目に落ち着いた色やシンプルなデザインを見つけます。子供服で見つけるのはなかなか大変ですが、黒でなくても原色のような派手色やデザインは避け、黒・ネイビー・グレーなどの地味色や無地又は柄を抑えたようなものを選びます。ユニクロは基本的にシンプルなデザインが揃っているので黒系のもので揃えやすいです。
ユニクロは店舗数も多いですし、オンラインストア展開もされています。コンビニや店舗受け取りも可能ですので、急な準備が迫られても揃えることが可能です。黒レギンスやパンツ、白シャツは常時揃っています。基本的に無地が多いので、黒以外にも白・ネイビー・水色など喪服として使えるものも揃っています。
③手頃な喪服なら西松屋
三つ目に子供服のお手頃で揃えるなら、西松屋です。品数も多いので、その中からシンプルで控えめな色やデザインを見つけてみましょう。また、礼服が常時店舗には並んでいますので、一式揃えることもできます。店舗ではもちろんネットからの購入もできますので手頃に一式すぐに準備できます。
西松屋の場合、礼服は一式で販売されているので、日常で使うのは難しいですが何よりお値段が手頃なので急遽一式準備するのに便利です。子供の場合はサイズアップのペースが早いため、事前に準備するにもサイズアウトの可能性は高いので、訃報を聞いた後でも大きな負担なく準備できます。
④男の子にはジャケットやベスト
四つ目のアイテムとしてシンプルなジャケットやベスト・カーディガンがあります。一枚あると喪服だけでなく冠婚葬祭全般の礼服として使えます。男の子の場合はジャケットだと動きにくく着ることを嫌がってしまう可能性もあるので、控えめな色のニットのベストやカーディガンなどを着せても良いでしょう。
⑤季節に応じた葬式コーデ(男の子)
五つ目に季節によるコーデとして白シャツも半袖・長袖とそれぞれ一枚は持っておくと使えます。白シャツはお葬式の礼服以外にもあらゆる冠婚葬祭にも活用できますし、私服としてもオシャレに活用できるので、万能アイテムです。白シャツは時期にもよりますが、ユニクロ・西松屋でも手に入るので、一枚は準備しておきます。
春夏であれば半袖のYシャツやポロシャツに黒パンツがおすすめです。秋冬であれば長袖の白や黒や水色などのYシャツに黒パンツを履かせます。その上に季節に応じてベストやカーディガン・ジャケットなどを着るとお葬式に限らず、冠婚葬祭全般でもきちんとしたスタイルで参列することができます。
【女の子】おすすめの子供用喪服5選
①喪服には黒ワンピとスカート
一つ目は黒やネイビー・グレーなどの控えめな色で、できれば無地のワンピース・ジャンパースカートを選びます。冠婚葬祭全般はもちろん季節問わずどんなシーンでも着回せます。モノトーンの控えめなものでもブラウスをドレッシーにすれば、ちょっとしたお出掛けや発表会・結婚式にも使えて万能アイテムです。
幼児の場合、ロンパースなどは薄いピンク色や白色のもので柄も控え目なものを選びましょう。セパレートの場合でも白襟付きのブラウスに下は黒・ネイビー・グレーのスカートやワンピースを選ぶのが基本的なコーディネートです。また、黒やグレーなどの控え目は色とシンプルデザインのカーディガンも一枚あると便利です。
②喪服にも使えるユニクロアイテム
二つ目にユニクロにあるワンピースはシンプルで冠婚葬祭全般に使えます。サイズ展開も100~160と幅広いのです。ワンピースの下にシャツでも白やグレーのタートルネックを着せれば十分なフォーマル服になります。私服としてもカットソーやシャツなどを工夫すれば可愛いオシャレ着としても使える万能ワンピです。
③手頃な西松屋幼児ロンパース
三つ目に男の子と同様お手頃礼服として抑えておきたい西松屋です。ワンピースやセパレートのフォーマル一式で黒やグレーのものが販売されています。赤ちゃんでも着られるロンパースタイプや保育園児や小学生でも着られるものも一式揃えることができます。それに白や黒の靴下やタイツを着せれば喪服スタイルになります。
④冠婚葬祭全般と私服にも活用できる
四つ目に黒・グレー・ネイビーなどのシンプルなスカートは一枚あると、冠婚葬祭全般に使えます。お祝い事のお席でしたら白レースのブラウスを合わせ、私服として使うのであればカラフルなカットソーやシャツを合わせれば可愛く着こなせます。華やかな色とも合わせやすいので、冠婚葬祭に限らず様々な場面で活用できます。
⑤季節に応じた葬式コーデ(女の子)
五つ目に季節に応じたコーデとして黒・ネイビー・グレーのワンピースやスカートをベースに春夏の場合は半袖の白ブラウスや控えめな色やデザインのカットソーを合わせると良いでしょう。秋冬の場合はその長袖をチョイスします。寒い場合は下のタイツを厚手の物にしたり、上からカーディガンを羽織るなどして工夫します。
子供用喪服のレンタルにおすすめショップ
便利なレンタル子供喪服
喪服はほとんどその日限りに利用するものです。子供のお洋服のサイズはどんどん変わってしまうので大人のように事前に準備していても出番がないままサイズアウトしてしまう可能性があります。そんな時に便利なレンタルを利用してみても良いでしょう。クリーニングの必要もないので、着終えたらそのまま返却できます。
楽天市場で展開しているH&Hではサイズ80から160と幼児から子供まで幅広いサイズで種類も豊富です。価格としては5,000円前後です。近い親族である程、子供でもきちんとした喪服での参列を迫られるので、利用されても良いでしょう。当日の16時までに注文できれば次の日には受け取ることができます。
男の子と女の子それぞれの喪服や小物一式揃っています。レンタル期間が3泊4日になるため、連日の通夜・葬儀でしたら対応可能ですが、葬儀場での日程調整で葬儀などが先になる場合は使い回しができないのでご注意下さい。子供と併せて大人の喪服マナーも把握するためにこちらの記事をご参考下さい。
子供喪服レンタルショップ一覧
女の子は男の子に比べて服へのこだわりも強く、黒を着ることに抵抗がある子もいます。礼服として一着備えておくのも良いですが、レンタルを利用する手もあります。女の子の場合はデザインも豊富なので好みの喪服も見つけられます。
子供用喪服と言えば、楽天市場が運営している「H&H」とRENCA、礼服レンタル.comなどがあります。品数は異なるものの、16時までの発注で次の日には届くシステムと送料無料、貸出期間が3泊4日などサービスは統一されています。喪服に限らず、礼服・七五三やお宮参りのお着物など幅広い取り扱いもあります。
幼児・子供の喪服小物について
葬式に相応しい小物マナー
喪服に併せて意識しなくてはいけないのは小物類のマナーです。基本的には光るものや金具は避けます。喪服に合わせて派手なものは避けましょう。子供用のバックやポシェットなどで黒系のものはあまりないので、控えめな色や柄のものを選びます。喪服に合わせて子供用に使える小物についての記事をご参考下さい。
靴下は白・黒・紺・グレーのハイソックスが基本となります。くるぶし丈・ニーハイソックス・ルーズソックスなどの靴下は避けましょう。あくまでも喪服なのでフリルのあるようなものではなく、ワンポイントがあるくらいのシンプルな靴下にします。寒い時期の葬式の場合は黒タイツを履かせます。
靴については黒か紺の光沢のないローファーが理想的です。持ってない場合は、派手な色やデザイン・装飾あるものや光る靴・ローラーの付いた靴は避け、黒・紺・白・グレーのスニーカーでも良いです。暑い季節の場合は肌の露出のあるサンダルは避けます。幼児の音の鳴るサンダルも避けます。
喪服に相応しい髪型について
男の子女の子それぞれの喪服に相応しい髪型があります。まず、男の子の場合は目や耳にかからないような清潔感のある髪型にしましょう。ワックスやスプレー・ジェルなどで固める必要はありません。急な訃報で髪をカットする時間がない場合は保湿剤などで横に流して目にかからないような工夫をします。
女の子の場合は前髪が目にかからないようにします。前髪が長いようでしたらピンで留めます。長い髪の場合は基本的に耳より下の方に縛るようにし、三つ編みやお団子など控えめな髪型にします。ヘアアクセサリーについても派手なものは避け、できる限りラメなどが入っていないシンプル黒いゴムやピンでまとめましょう。
子供用喪服の賢い選び方
基本的に子供は大人のように故人との関係の深さなどで喪服の格式を気にする必要はありません。幼稚園児・中学生以上であれば制服があるので制服を喪服として着用して参列ができますが、幼児や子供は準備の必要があります。もちろん元々お持ちのお洋服で黒・ネイビー・グレーなどの控えめな色でしたらそれで参列できます。
ただ、お子様のお洋服は基本的にカラフルで華やかな物が多いので、場合によっては購入かレンタルで準備することになります。参列するお葬式の日程にもよりますが、購入となればユニクロでシンプルなデザインと控えめな色味で揃えられます。西松屋であれば手頃に礼服一式揃えられます。
その日限りで格式のあるきちんとした喪服を準備するのであればレンタルの手配を早めに取れば次の日の参列でも準備可能です。子供用喪服は大人に比べて自由ですが、故人とお別れを偲ぶ厳粛な場ですので、男の子女の子それぞれ最低限の喪服マナーを把握し、控え目で品のある格好で葬式に参列したいものです。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
KEYWORD
関連のキーワード
NEW
新着記事
RANKING
人気の記事