冠婚葬祭でのマナーの重要性は?
マナーの重要性①冠婚葬祭のそれぞれを知る|冠
マナーの重要性として挙げるのは、冠婚葬祭それぞれの意味をきちんと理解することです。まず1つ目に“冠”です。冠は元服を意味し、昔の成人を迎えた際の儀式でした。現代では元服とは言いませんが基本的には成人式を意味します。
他にも人生における様々な通過儀式を指すこともあり、七五三や入学、卒業、出産などの人生の節目に起こる祝い事を意味し使うこともあります。
マナーの重要性②冠婚葬祭のそれぞれを知る|婚
2つ目は“婚”です。冠婚葬祭の婚は結婚のことを指します。婚姻に関わる儀式を指すため、結婚式や披露宴だけでなく、縁談やお見合い、新婚旅行などといったものも“婚”とします。
マナーの重要性③冠婚葬祭のそれぞれを知る|葬
3つ目の“葬”は葬儀を意味します。人が亡くなった際に行われる行事を指すためお葬式やお通夜だけでなく、法要・法事なども、この“葬”に含まれます。
マナーの重要性④冠婚葬祭のそれぞれを知る|祭
4つ目の“祭”は読んで字のごとく祭りを意味しています。地域や宗教、習慣などにより多様な祭りが存在します。この場合の“祭”は町の小さなお祭りというよりは、古くからその土地に伝わる先祖崇拝のための祭りを指すのが一般的です。現代でも広く知れ渡るものではお歳暮やお中元もこの“祭”にあたります。
お歳暮やお中元は古くからの御魂祭りが起源となっているため“祭”にあたるとされます。特にお歳暮は分家から本家へ、嫁ぎ先から実家へ、などにお供えの贈り物が送られていたのです。現代でも身近なところに冠婚葬祭の儀式は色濃く残っているのです。
【基本編】知っておくべき正しい冠婚葬祭のマナー3選!
知っておくべき冠婚葬祭の基本マナー①お歳暮とお中元
知っておくべき正しい基本マナー1つ目はお歳暮とお中元についてです。お歳暮とお中元は共に1年を2回に分けて行う御魂祭が起源とされています。それぞれに細かい意図や送る相手に違いはあるものの、大まかに分けるとお歳暮は冬、お中元は夏の贈り物というイメージで間違いはありません。
お歳暮は、12月13日~12月20日までに手元に届くよう贈ります。お中元は東日本では7月初旬~中旬までに、西日本では1か月遅い8月初旬~中旬までに贈るものとされています。
知っておくべき冠婚葬祭の基本マナー②お通夜かお葬式であればお葬式へ
知っておくべき正しい基本マナー2つ目にご紹介させていただくのはお通夜とお葬式についてです。身近で訃報があった場合にお通夜とお葬式や告別式とどちらへ参列すべきか、いざとなると分からなくなってしまうものです。まずは故人との関係性を考えてみましょう。
故人とごく親しい間柄にある場合はお通夜、お葬式、告別式と通して参列するのが好ましいです。しかし故人との関わりがそれほど深くなかった場合でどちらか一方に参列する場合は葬儀・告別式に参列するようにしましょう。
知っておくべき冠婚葬祭の基本マナー③それぞれに相応しい正しい服装
知っておくべき正しい基本マナー3つ目は冠婚葬祭それぞれの場面に相応しい服装についてです。弔事と一言で言ってもお通夜なのか、お葬式なのか、法事なのかなどによって相応しい服装は異なります。その他、結婚式や披露宴といった祝い事の場でも相応しい服装というのがあります。
特に披露宴より結婚式では、神前ということもあり、露出の多い服装やオープントゥーの靴は相応しくない悪いマナーとされています。その他、レストランウェディングなのか格式高いホテルなのかや、時間などによっても相応しい服装は異なりますので注意しましょう。
冠婚葬祭の中でも最もマナーを重んじると言っても過言ではないのが弔事の際のマナーです。喪服のマナーをきちんと守れていますか?いざという時に困らないよう、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
【応用編】知ってるとかっこいい正しい冠婚葬祭のマナー3選!
知ってるとかっこいい正しい冠婚葬祭のマナー①お正月
知ってるとかっこいい正しい冠婚葬祭のマナー1つ目はお正月についてです。お正月はどのように迎えるべきなのでしょうか。お正月というと美味しい食事にお餅にお酒を飲んでと、楽しい休日のイメージですが年神をを迎える準備なども忘れずにしておく必要があります。
現代ではすべてを行うご家庭は少ないようですが、玄関には門松を置き、神棚にはしめ縄を、床の間には鏡餅としめ飾りを飾ります。最近では神棚がないご家庭も多いため、玄関のドアにしめ縄を吊るすのが一般的となっています。
知ってるとかっこいい正しい冠婚葬祭のマナー②厄落としを受けましょう
知ってるとかっこいい正しい冠婚葬祭のマナー2つ目は厄年についてです。古くから男性は数え年で25歳と42歳、女性は19歳と33歳の年が厄年とされています。その2つの内でも男性は42歳、女性は33歳の年を大厄と言い、その前後1年、計3年も前厄と後厄とし注意すべき年とされています。
厄年には何らかの災いが身に降りかかるとされているため、厄落とし(厄払い)をし災いが降りかかるのを防ぐ習慣があります。健康などに注意するとともに、厄落としへ行かれるのもいいですね。
知ってるとかっこいい正しい冠婚葬祭のマナー③お宮参りで産土神にご報告を
知ってるとかっこいい正しい冠婚葬祭のマナー3つめはお宮参りです。子供が産まれるとお七夜の次におとずれる行事で地域によって時期は違えど、大半の人が行う行事です。お宮参りというのは子供が産まれ、初めて産土神や氏神にお参りをすることを言います。
最近は氏神に参るという意識は低くなってきており、出向きやすい神社でお宮参りを済ませるご家庭も多いです。中には神社などにお参りをすることもしないご家庭もあり、写真撮影が目的ともなりつつあるようです。今一度、お宮参りをする理由などを考え氏神に子供が産まれたご報告に行きましょう。
意外とやりがち!悪い冠婚葬祭のマナー例3選!
悪い冠婚葬祭のマナー①成人式は冠婚葬祭の“冠”にあたる重要な儀式
悪い冠婚葬祭のマナー1つ目では成人式についてをご紹介します。成人式は毎年1第2月曜日に各市町村で行われる、新成人を祝う行事です。この日は毎年祝日にもなっているほどの重要な儀式の1つなのです。成人となり、社会的にも大人と認められるようになるわけですから責任や義務なども課せられるようになるのです。
成人式と言えば着物や袴を着て式へ出向き、お酒を飲んでどんちゃん騒ぎをする楽しいものという認識を持っている若者も多いようです。今でこそ元服という言い方はしないものの、日本における冠婚葬祭という言葉の“冠”にあたるのが成人式です。成人を迎えるということの重い意味を今一度考えてみたいものです。
悪い冠婚葬祭のマナー②当人2人の口約束での婚約は望ましくない
悪い冠婚葬祭のマナー1つ目は婚約についてです。当人2人ともが結婚したいとの意思があり、結婚の約束をすることを婚約と言います。近年では、男性から婚約指輪を渡されプロポーズを受け入れることで婚約したとするカップルも多いようです。
しかし日本では、正式には第三者に知らせ、了承を得、祝福をされて初めて婚約をしたとしていました。第三者というのは両方の親であることが多く、両方の親を交え正式に結納の義を交わし、婚約とします。最近は、日本の古くからのスタイルと欧米のスタイルが混同してしまっているのが現状です。
悪い冠婚葬祭のマナー③香典の表書きの書き方は時期や宗教により異なる
悪い冠婚葬祭のマナー2つ目は香典を包む不祝儀袋の書き方についてです。書き方は宗教や宗派だけでなく、香典を出すタイミングなどによっても異なります。神式では“御玉串料”や“御榊料“と書き、キリスト教では“御花料“や“献花料“と書きます。
日本では仏式での弔事が多く“御霊前”と書かれた不祝儀袋をよく目にするのではないでしょうか。その他“御香典”や“御仏前”も基本の書き方でよく目にします。四十九日を迎えた後は霊ではなく仏になったと考える宗派が多いため御霊前ではなく御仏前とします。宗教や伺うタイミングでも異なるため注意しましょう。
知っているとちょっと得する冠婚葬祭のマメ知識!
知ってるとちょっと得する冠婚葬祭のマメ知識①おせち料理のそれぞれの意味
知ってるとちょっと得する豆知識1つ目はおせち料理についてです。おせち料理の盛り方やそれぞれの料理には込められた意味があるのです。まず、おせち料理はお重に詰められており1番上の「一の重」には祝い事料理が詰められます。「二の重」には縁起のいい海の幸が中心になります。「三の重」には煮しめを入れます。
一の重の祝い事にふさわしい料理は、子孫繁栄を願う数の子や邪気払いの意味が込められた黒豆、紅白かまぼこに、「よろこぶ」にちなんだ昆布巻きなどです。二の重の縁起のいい海の幸は、出世を願うぶりや長生きの象徴である海老などが入ります。三の重の煮しめは家族仲良く結ばれるという願いが込められているのです。
知ってるとちょっと得する冠婚葬祭のマメ知識②のし紙の基礎知識
知ってるとちょっと得する豆知識2つ目はのし紙についてです。お祝い事であったり、悼み事で品物を贈るときに品物を包む、のしと水引が印刷された紙のことをのし紙といいます。水引は1度きりであってほしいこと、何度でも起こって良いことに分けて選ぶことが出来ます。代表的なものは花結びと結切りの2種類でしょう。
花結びはいわゆるリボン結びの形です。簡単にほどき、結び治すことができる花結びは、何度繰り返しても良い出産祝い、新築祝いやお中元、お歳暮にも使うことが出来ます。一方結切りは固く結びほどけない形となっています。繰り返したくはない結婚祝いやお見舞い、弔事などに使われます。
知ってるとちょっと得する冠婚葬祭のマメ知識③お見舞いに鉢植えの花は禁物
知ってるとちょっと得する豆知識3つ目は見舞い品についてです。お見舞いというのは大人としてのマナーが問われる重要な場所といえます。まず、鉢植えの花を見舞い品とするのが悪いマナーというのは有名な話です。それは“根付く”ことを連想させるからです。入院が長引いてしまうという、悪いイメージがあります。
その他、相手の病状や伺う病院によっては、そもそもお花は控えた方がよい場合もあります。治療内容によっては匂いに敏感になっている方もいますし、花粉症の方もいます。花を見舞い品にと、考える場合は相手や病院に事前に問い合わせましょう。最近では手入れも楽な、プリザーブドフラワーが見舞い品として人気のようです。
冠婚葬祭の正しいマナーを身に着けた大人になろう!
いかがでしたでしょうか。冠婚葬祭という言葉はよく耳にするものの、それぞれの意味や基本的なマナーとなると正しく認識できているか不安なものですよね。
お祝い事に関しても、忌み事に関しても古くから伝わるマナーには、現代まで受け継がれる納得の理由があるものです。冠婚葬祭における正しいマナーを身に着け、大人として恥をかかないようにしたいものです。
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