お彼岸って何?春分の日や秋分の日の意味は?
お彼岸・春分・秋分の読み方は「おひがん」「しゅんぶん」「しゅうぶん」
お彼岸や春分の日、秋分の日の意味を調べる前に読み方を確認しておきましょう。お彼岸は「おひがん」、春分の日は「しゅんぶんのひ」、秋分の日は「しゅうぶんのひ」と読みます。ではそれぞれが持つ意味や行事・風習も順番にチェックしましょう。
日本の文化に興味がある方には下の関連記事もおすすめです。立夏について読み方から時期、行事までご紹介しています。確認して日本の風習を体感してください。
彼岸の入りから彼岸明けの意味とは先祖供養と修行の期間
お彼岸(おひがん)とは春分の日、あるいは秋分の日を中日にした7日間のことをさします。そのうちの1日目を彼岸の入り、7日目を彼岸明けと呼びます。真東から真西に向けて太陽が沈むことから、彼岸の入りから彼岸明けまではあの世とこの世が通じやすくなると考えているのです。
彼岸の入りから彼岸明けまでのお彼岸(おひがん)の期間はあの世とこの世が通じやすくなるので、先祖供養のほかに修行をする期間といわれています。ご先祖様に思いを馳せてお彼岸を過ごしてください。
春分の日とは春のお彼岸の中日
春分の日とは春のお彼岸(おひがん)の中日です。中日である春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。太陽が出ている時間も徐々に長くなり、春分の日には昼と夜の時間がほとんど同じになります。
春分の日は3月の20日から21日になるので、墓参りなどに行く場合は下の関連記事で服装をチェックしておきましょう。春らしい雰囲気もありながら寒さを感じることもあるので、羽織るの簿があると役立ちます。ご紹介しているコーデを参考にしながら服装を考えてください。
秋分の日とは秋のお彼岸の中日
秋分の日とは秋のお彼岸の中日にあたります。日本の季節というと四季をイメージする方が多いと思いますが、さらに細かく分けられた二十四節気があります。春分の日は春の中間にあたるのに対し、秋分の日は秋の中間にあたるのです。そのため秋分の日も春分の日と同じように昼と夜の時間がほとんど同じになります。
秋分の日は9月ですが、その次の10月には十五夜があります。十五夜にはお月見をするというイメージを持っている方も多いと思いますが、その由来やいつやるべきなのかはご存知でしょうか?下の関連記事では十五夜・お月見について詳しくご紹介しています。
お月見に欠かせない月見団子や団子のアレンジ方法、十五夜らしいレシピもご紹介しています。おやつのほかに食事でも楽しめるレシピがあるので、ぜひ作ってみてください。参考にしながら素敵な十五夜を過ごしましょう。
お彼岸の日本独自の風習やお供え物は?
お彼岸の日本独自の風習やお供え物|花を供える
御彼岸に花を供えます。花は仏花で、故人が好きだったものを入れても良いでしょう。仏花では菊やヒャクニチソウ、ストック、キンギョソウ、カーネーションなどを使用することが多いので、そこに春らし菜の花や秋らしいコスモスを加えると季節感のある仏花になります。
ただし、とげのある花や臭いが強い花は避けてください。花の数は奇数にするのが一般的です。派手過ぎる真っ赤花なども避け、仏花に適した雰囲気のものに仕上げましょう。
普段から花を飾っているという方には下の関連記事もおすすめです。花瓶をいくつも買うのは経済的にスタンになりますが、100均なら気軽にさまざまなデザインのアイテムを楽しむことができます。ダイソーやセリアの花瓶を25個もご紹介しているので、部屋のコーディネートなどに合わせて選んでみてください。
お彼岸の日本独自の風習やお供え物|おはぎ・ぼたもちを作る
お彼岸には仏花のほかにおはぎ・ぼたもちをお供えします。実際にお彼岸におはぎ・ぼたもちを作ったり食べたりした経験がある方も多いのではないでしょうか?しかし、この2つの違いに首をかしげる方も少なくないと思います。名前が違うのだから違いがあるのだろうと考えると思いますが、実はこの2つは同じ食べ物です。
おはぎ・ぼたもちは漢字で書くと御萩・牡丹餅になります。この呼び名は季節によって変化します。御萩に入っている萩の花は秋に咲くので、秋の呼び名です。そして、牡丹餅に入っている牡丹の花は春の花なので春の呼び名となります。他にも漉し餡がおはぎで、粒餡がぼたもちだという説もあります。
これは昔日本で保存していた小豆が冬を越えると皮が固くなったことから、春のお萩は漉し餡にして食べていたことに由来するようです。現在ではいつでも美味しいあんこが作れるようになったので、その違いがあいまいになったのでしょう。
POINT
おはぎ・ぼたもちには夏と冬の呼び名もある
春はぼたもち、秋はおはぎと呼びますが、夏と冬の呼び名もあります。夏には「夜船」という名前で呼びます。おはぎは餅のように搗かないことからいつ作ったのか分からないという意味で、搗き知らず、着き知らずとなります。夜の船はいつついたのかわからないことから夏は「夜船」という名前が付いたのです。そして、冬は「北窓」と呼びます。こちらは搗き知らずから月知らずとなり、月が見えない北側の窓をイメージしたのでしょう。
お彼岸の日本独自の風習やお供え物|お墓参りに行く
お彼岸にはお墓参りに行きます。彼岸入りの日かその前にお墓参りをしてきれいにお掃除をしておくと良いでしょう。お墓参りに行く際には雑巾や箒のほかに細かな部分を磨ける歯ブラシなどのアイテムがあると役立ちます。きれいに墓石を掃除したら水をかけ、花を供えましょう。
お菓子やおはぎ・ぼたもちをお供えする場合は2つ折りにした懐紙を敷いてから置きましょう。また、食べ物は置いていくとカラスに荒らされる可能性もあります。霊園のルールがある場合はしっかり持ち帰ってください。
お墓参りのマナーについて詳しく知りたい方には下の関連記事がおすすめです。なんとなくでお墓参りをすると、マナー違反の行動をとってしまうかもしれません。正しい行動ができるように基本的なマナーを確認しておきましょう。
合わせて知りたい!お盆の意味や日本独自の風習やお供え物は?
迎え火でご先祖様をお迎えして送り火でお見送りする
お盆とはご先祖様が家に帰ってくる日です。そのため、お盆にはお経をあげてもらったり、お墓参りをしたり、親戚で集まったりします。もちろん家庭によって違いはあると思いますが、ご先祖の里帰りを迎える日だと考えると良いでしょう。
ご先祖様の例が迷わずに家まで帰ってこられるよう、家の場所を知らせるための迎え火をおこないます。一般的には7月の13日か8月の13日の夕方に迎え火を焚きます。昔は旧暦で7月13日から7月16日まででしたが、地域による差や旧暦と新暦に差があるため日付もずれているようです。
送り火はご先祖様の例があの世に変える際、送り出すためにおこないます。日付は16日か15日になります。迎え火を焚いた場所で同じように送り火をしてご先祖様を見送りましょう。
お盆には茄子の牛ときゅうりの馬を作る
お盆には茄子の牛ときゅうりの馬を作ります。茄子ときゅうりに足となる割り箸を差すだけで簡単に作ることができます。茄子もきゅうりも夏野菜ですが、お盆に用意する理由はそれだけではありません。
野菜を馬と牛に見立てていますが、馬は早く駆ける動物で牛はゆったりと歩く動物です。ご先祖様が家に里帰りする際にきゅうりの馬に乗って早く帰ってきてほしいという願いが込められています。そして、帰りは牛に乗ってゆったりと景色でも楽しみながら帰ってもらいたいという意味があるのです。
迎え火とともにご先祖様を迎える際には内向きにしておきますが、送り火とともにお帰り頂く際には外向きにします。茄子の牛ときゅうりの馬はただの飾りではなく意味があるのです。途中で向きを変えることを忘れないでください。
お彼岸とお盆はご先祖様に思いを馳せて
彼岸の入りから彼岸明けまでのお彼岸(おひがん)やお盆の意味についてなんとなくの知識やイメージしかなかったという方も多いのではないでしょうか?春分の日や秋分の日を中日とするお彼岸には、しっかりお墓参りをして墓石をきれいにしてください。
こまめにお墓参りに行くのは難しいという方も、お彼岸やお盆には手入れをしたいのです。彼岸の入りまでに行うお墓参りだけではなく、仏壇にもお線香を使用します。その際にもマナーがあるので下の関連記事をチェックしてください。宗派によって線香の本数や置き方が違うのです。
何となくで線香をあげてしまうとマナー違反になるかもしれません。お葬式などでお線香を使用することもあるので、そのような場でこそ正しい方法でふるまえるように準備をしておきましょう。
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