結束バンドとは?
結束バンドはナイロンなどで作られた配線を束ねる整頓用道具
結束バンドとは、パソコンやテレビにつながっている配線を束ねるための道具です。主にプラスチックやナイロンで作られており、一度繋げてしまうと取り外せなくなる構造になっています。しかし、近年では再利用できる構造のリピートタイプや、ヘッドとバンドが別れている2ピースタイプなどが世の中に出回っています。
こちらの記事では、100均で販売されている結束バンドについてまとめられています。100均といえば安くて便利なものが揃えられているイメージがありますが、結束バンドも例外ではなく、使い切りのものから再利用できるものまで幅広く揃えています。こちらの記事を読んで、店ごとに売られているものを確認しましょう。
現在ではケーブル以外にも使われている
元々は配線をまとめるために使われていた道具ですが、丈夫でお手軽に使えることと、ホームセンターだけでなく100均で購入できるようになったことから、配線を束ねるために使う以外の方法が浸透されるようになりました。
例えば、靴紐が無いときに使用するという、別の留め道具の代用品として使われるほか、100均で販売されているワイヤーネットを立体的に組み合わせて結束バンドで留めれば物置棚になり、ワイヤーネットと突っ張り棒を組み合わせてフックも追加すれば調理器具などを引っ掛けられる壁になるなど、収納面で活躍してくれます。
こちらの記事では、ダイソーやセリアなどの100均で販売されているワイヤーネットについてまとめられています。店によってはサイズやセットで使えるものが異なっているため、理想と異なる結果になって無駄足になる可能性があります。こちらの記事を読んで、購入する前にあらかじめ予習したり設計するようにしましょう。
結束バンドの構造
一般的な結束バンドには、大きく分けて「ヘッド」「バンド(ストラップ)」「テール」に別れています。ヘッドはバンド部分を引っ掛けるための爪がある四角い箱状の部位で、バンドはヘッドを固定するための返しがついている部位、テールはヘッドに差し込んで締めるための部位となります。
抜けなくなる理由としては、ヘッドにテールを入れて、そのままテールを引っ張ることで、ヘッドがバンドに引っかかって元に戻らなくなる作りになっているからです。
結束バンドは丈夫に作られている
製造メーカー達は、様々な環境の中でも壊れないように研究を重ね、高クオリティなものを世の中に出しています。そのため、長期間放置しても劣化しなかったり、強い力が加えられても壊れないように作られています。製造・販売会社によって材質・色・形といったものが違い、素手で千切れないのはそれが理由です。
インシュロックやタイラップなどの呼び名を持っている
登録会社や地域によって呼び名が異なっており、インシュロックやタイラップといった呼び方があります。前者はヘラマンタイトン株式会社の登録商標で、後者はトーマス・アンド・ベッツ社の登録商標です。この他にも、言語によって呼び名が異なっております。
- 英語:Cable Ties
- 中国語:扎带
- フランス語:Colliers de serrage
- ドイツ語:Kabelbinder
- スペイン語:Bridas
言語別結束バンドの呼び方
結束バンドの切り方|道具を使った外し方は?
道具を使った結束バンドの切り方・外し方①刃物を使う方法
道具を使った結束バンドの切り方・外し方1つ目は、刃物を使う方法です。紙や袋を開けるために使うハサミや、導線を切るために使うニッパーで簡単に切りはずせるので、多く採用されている行為と言っても過言ではありません。
特にハサミは一般家庭にも置いてあることが多いので、こちらが最も一般的に使われていると言えるでしょう。しかし、粗末なものや錆びているものを使うと苦労する場合があります。また、ニッパーは硬いものを切り落とすために作られているため、ハサミよりも楽に取り外せます。
刃物を使用する際に注意すべき点として、自身の手や、留めているものに刃を当てないようにしましょう。最悪の場合、怪我をしたり留めていたものに傷がつく可能性があります。
道具を使った結束バンドの切り方・外し方②安全ピンなどの針を使う方法
道具を使った結束バンドの切り方・外し方2つめは、安全ピンなどの針を使う方法です。細かくて細い棒を使ってヘッドにある爪の部分に差し込むことで、ヘッドとバンドの間に隙間が生まれて引き戻せるようになります。このまま引き抜くことで、使用前と同じ状態になります。
- 1使用されている結束バンドを手に持ちます。
- 2ヘッドにある爪を、バンド部分から離すように針で抑えます。
- 3爪とバンドに隙間ができたら、輪が大きくなるように引っ張ります。
- 4テールがヘッド・バンドから離れたら完了です。
安全ピンなどの針を使う場合の結束バンドの切り方・外し方
道具を使った結束バンドの切り方・外し方③マイナスドライバーを使う方法
道具を使った結束バンドの切り方・外し方3つ目は、マイナスドライバーを使う方法です。やり方は針と変わりませんが、針よりも丈夫で太い棒なので、途中で折れたりなくしたりする心配がありません。確実にやりたい場合はこちらを使うと良いでしょう。
- 1使用されている結束バンドを手に持ちます。
- 2ヘッドにある爪を、バンド部分から離すようにマイナスドライバーで抑えます。
- 3爪とバンドに隙間ができたら、輪が大きくなるように引っ張ります。
- 4テールがヘッド・バンドから離れたら完了です。
マイナスドライバーを使う場合の結束バンドの切り方・外し方
こちらの記事では、ダイソーなどの100均で販売されているドライバーについてまとめられています。ホームセンターで売られているイメージが強いドライバーですが、実は細かいものから大きいものまで、様々なものが100均でも購入できます。こちらの記事を読んで、用途にあったドライバーを探してみましょう。
道具を使った結束バンドの切り方・外し方④専用の道具を使う方法
道具を使った結束バンドの切り方・外し方4つ目は、専用の道具を使う方法です。メカランドから販売されている「テイクメカバンド」は。売り文句にも書いてあるように、結束バンドを切らずに外して再利用できるものです。
これ一本用意するだけで、外すためだけに針を用意したり、切り捨てる必要がなくなるので、時間やお金に優しい道具と言えるでしょう。何個も使う人におすすめの一品です。ですが、小さいサイズには使えないので注意しましょう。
結束バンドの切り方|素手での外し方は?
素手での切り方・外し方①爪で押さえる方法
素手での切り方・外し方1つ目は、爪で押さえる方法です。針やマイナスドライバーでやるときと同じように、自分の爪でヘッドの爪を抑えることで外せます。この方法を覚えておけば、道具がなくても外したいときに外せるのでおすすめです。
- 1使用されている結束バンドを手に持ちます。
- 2ヘッドにある爪を、バンド部分から離すように自分の爪で抑えます。
- 3爪とバンドに隙間ができたら、輪が大きくなるように引っ張ります。
- 4テールがヘッド・バンドから離れたら完了です。
爪で抑える場合の結束バンドの切り方・外し方
こちらの記事では、爪が割れたり折れた時の対処法についてまとめられています。結束バンドを外せるからといって何度も爪で外していると割れる可能性があります。この他にも、何らかの作業をしている時に折れたり割れるという場合もあります。こちらの記事を読んで、爪が割れた時にどうすべきか学んでおきましょう。
素手での切り方・外し方②再利用できるタイプを使う方法
素手での切り方・外し方2つ目は、再利用できるタイプを使う方法です。普通のものは、留めた後は切り外したり、ヘッドの爪を抑えて取り外すと行った手間がありますが、取り外しが可能な再利用型である「リピートタイ」はそのような手間はかかりません。その一例として、エスジー工業から販売されているものがあります。
通常のものと同じように、結束力を持つだけでなく、絶縁性や耐熱性などといった、様々な耐性を十分に持っているため、一般家庭だけでなく、オフィスや工場でも扱えます。下記に一般的なリピートタイの使い方を記載しているので、確認してみましょう。
- 1普通の結束バンドのように留めます。
- 2ヘッドについているレバーを押してロックを解除します。
- 3この状態でテールをヘッドから外せば完了です。
素手でリピートタイの使用方法と外し方
結束バンドの切り方|手首を留められた時の素手での外し方は?
手首を留められた時の素手での切り方・外し方①すり抜ける方法
手首を留められた時の素手での切り方・外し方1つ目は、すり抜ける方法です。これは留められるときにある組み方をしなければなりませんが、この方法を相手に知られていなければ、問題なく自力で脱出できるでしょう。
- 1両手を握り、手の甲を上になるように差し出して、その状態で留められます。
- 2留められたら、親指が上になるように手を動かして隙間を作ります。
- 3片方の親指を、もう一方の親指の下に動かします。
- 43の状態になったら、そのまま潜り込ませた親指を輪からすり抜けさせます。
- 5親指が抜けたら、次は手を抜きます。
- 6もう片方の手に残った結束バンドを外したら完了です。
すり抜けるための切り方・外し方
手首を留められた時の素手での切り方・外し方②靴紐を使う方法
手首を留められた時の素手での切り方・外し方2つ目は、靴紐を使う方法です。スニーカーやブーツに靴紐通している靴紐を通して擦り切ることで、刃物で切った時のようになります。つまり、再利用はできないので、予備がないときに遊びでやるのは避けた方が良いでしょう。
- 1靴紐を手首と結束バンドの間に通します。
- 2通した側を口で咥え、もう一方を動かさないように固定します。
- 3靴紐と結束バンドを密着させた状態で、手首を上下に動かします。
- 4擦り切れて外れたら完了です。
靴紐を使った切り方・外し方
擦り切ると聞いて体力が必要な行為と思われがちですが、やり方を変えれば子供でも簡単に手首から外せます。上記の方法と同時に、下記の方法も覚えておきましょう。
- 1スニーカーなどに通されている靴紐を、手首と結束バンドの間に通します。
- 21を、もう一方の靴紐と結びます。
- 3靴紐と結束バンドを密着させた状態ペダルを漕ぐようにして足を動かします。
靴紐を使った切り方・外し方その2
手首を留められた時の素手での切り方・外し方③力尽くで外す方法
手首を留められた時の素手での切り方・外し方3つ目は、力尽くで外す方法です。体の前で留められた際に使える方法で、少々力とコツが重要になります。しかし、誰にでも出来る方法ではないため、難しい方法となりますが、わかりやすいので練習しておくと良いでしょう。
- 1腕を上にあげます。
- 2自身の腹にめがけて、結束バンドのヘッドを当てるように手首を打ちつけます。
- 3腹に当たったと同時に腕を広げます。
- 41〜3を繰り返し、外れたら完了です。
力尽くで外す時の切り方・外し方
結束バンドは再利用が出来る!リピートタイプの見分け方は?
再利用ができるリピートタイプの見分け方①ヘッドの形状
再利用ができるリピートタイプの見分け方1つ目は、ヘッドの形状です。見た目で判断する方法の一つとして、ヘッドの形を注目するのが重要になります。
一般的なものはヘッドが台形のような見た目をしていますが、リピートタイの場合はヘッドにレバーがついているのが最大の特徴です。このレバーのおかげで再利用が可能になっているので、覚えておきましょう。
再利用ができるリピートタイプの見分け方②袋や箱などの外装
再利用ができるリピートタイプの見分け方2つ目は、袋や箱などの外装です。ホームセンターや工具店といった場所では、使い捨てと再利用できるものがまとめて置いてありますが、外装に「再利用可能」や「リピートタイ」と表記されていればそれは間違いなく再利用できるものです。
結束バンドは便利だけど使い方には気をつけましょう!
配線を束ねたり、棚を固定したりと様々な用途で使える便利なものですが、その丈夫に固定できる性能から犯罪者や加害者に手首を止められるために使われる場合もあります。もしそのような場面にでぐわしてしまった場合は、落ち着いて今回紹介した方法を試してみましょう。一度訓練として試してみるのもおすすめです。
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