人の瞳の色を決める要素は？
人の瞳の色を決めるのは虹彩のメラニン
人の瞳の色を決めるのは、基本的に虹彩のメラニンと呼ばれる色素です。これが濃ければ濃いほど、ブラウンやブラックに近い色となり、薄ければ薄いほど青や緑の色に輝きます。世界的に見ると、色素が薄いほうが神秘的で美しいと考えられることが多く、青い瞳やグレーの瞳に対する羨望はとても強いものだといえます。
多くの日本人が「黒目」と呼んでいるのは、実は黒く現れる「瞳孔」ではなく「虹彩」の部分を指します。日本人には基本的にダークブラウンの瞳しか現れないため、虹彩の色＝黒だと思われていることが多いのですが、いわゆる黒目は欧米では青や緑の虹彩を指します。
先天的な病気が原因なことも
瞳の色に影響するのは先天的な病気であることもあるようです。アルビノという病気を聞いたことはありませんか？先天的に色素が薄く、髪の毛や肌の色が真っ白になる病気です。虹彩は真っ白になると、後ろの血管を映して赤く輝きます。他にも、さまざまな先天的な病気によって左右の色が違うオッドアイなどもあります。
人の瞳の色の種類は？珍しい色は？
人の目の色の種類①欧米では青色の瞳が割合の多くを占める
人の目の色の種類1つ目は、最も欧米でポピュラーな青色です。青色の虹彩の色を持っている人は欧米に多くみられ、日本人からすると珍しいかもしれませんが、海外では決して珍しい色ではないようです。青色の虹彩を持つ人は基本的に白人であり、瞳が青く見えるにはそれなりの秘密があります。
青い瞳を持つ人は、メラニンが極端に少ない人です。赤ちゃんの頃に青い瞳であった人が、大人になるにつれてメラニンが増え、茶色などの濃い色の瞳になることも珍しくありません。青い目の色は、遺伝的に劣性であると言われ、あまり受け継がれることがないのでこれから先希少価値が出てくる可能性があります。
人の目の色の種類②アジア圏では茶色の瞳が割合の多くを占める
人の目の色の種類2つ目は、アジア圏に多い茶色の瞳です。アジア系だけでなく、アフリカ系やアメリカの原住民などもこの茶色の瞳を持っています。茶色の瞳はメラニンが多量にある場合に現れる色であり、表情を柔らかくみせてくれる効果がある種類の色です。
青や黄色など色素の薄い色の瞳は、幻想的ではありますが、優しげな印象はあまり受けません。顔全体を明るく、柔らかい印象にしてくれるのが茶色の瞳の特徴です。笑顔が可愛らしかったり、包容力があって優しいと思われやすい親しみを感じる色となっています。
茶色の瞳は「つぶらな瞳」に見られやすいです。あなたが茶色の瞳を持っているなら、こちらの記事はいかがでしょうか。つぶらな瞳の意味や、犬や猫の可愛らしい写真による参考画像も載っていますので、「あなた、つぶらな瞳でかわいいわね」と言われたら読んでみましょう。
人の目の色の種類③珍しい色の緑色の瞳は欧米に少数みられる
人の目の色の種類3つ目は、緑色の瞳の人です。緑色の瞳は、茶色と青色の間くらいのメラニン濃度でなくては発現しない色のため、とても珍しい色だとされています。ヨーロッパでは、スウェーデンやドイツなどで割合を占める色であり、アメリカではほとんど見られないと言われています。
アイスランドの割合に至っては、なんと88パーセントも青か緑の色を持った人がいるそうです。日本人からすると茶色以外はどれも珍しいと思われがちですが、それは海外でも同じで、ブラウンの瞳よりも青や緑の色の目のほうが珍しいとされており、希少価値が高く憧れられる存在となりえるようです。
そんな緑色のイメージからか、人気小説「ハリー・ポッター」の主人公ハリーは、緑色の瞳をしていると記述されています。魔法を使えるような不思議で幻想的な存在だと思われやすい色の瞳であることがこのことからも読み取れますね。
人の目の色の種類④珍しいグレーの色はヨーロッパのごくわずかに存在する
人の目の色の種類4つ目はグレーの色の瞳です。グレーの瞳は、青色の少しメラニンが濃くなった状態のことを指します。そのため、ダークブルーと呼ばれることもあるそうです。グレーの瞳は神秘的な色をしているため、カラーコンタクトでも人気の高い色です。
しかし、なぜグレーの瞳になってしまうかというと、あまり聞いていて幸せな気持ちになれるものではありません。なぜなら、メラニン色素が人より欠乏していることからこの色が発現するからです。肌や体毛の色が著しく薄い傾向も同時にあり、紫外線に弱いことが特徴として挙げられるのです。
人の目の色の種類⑤珍しい黄色もヨーロッパのごくわずかに存在する
人の目の色の種類5つ目は、黄色です。黄色の瞳はタイガーアイ、キャットアイとも呼ばれており、世界的にも珍しい色の種類の一つです。黄色の瞳は、リポクリームと呼ばれる色素の異常沈着により発現する色であり、かなり珍しい種類の色となっています。
人の目の色の種類⑥独特なブラウンと黄色のグラデーションのヘーゼル
人の目の色の種類6つ目は、独特なブラウンと黄色のグラデーションが美しいヘーゼルです。レイリーの散乱により、緑みの黄色の中に茶色の花弁のような模様が浮かび上がる神秘的な瞳の色です。この種類の色を持つ人はヨーロッパやアメリカに多いと言われています。
ヘーゼルの瞳は光の当たり具合によって色が変わるのも特徴です。光を浴びると、ライトグリーンとライトブラウンのミックスの輝きを放ちます。そのため、とても珍しいとされ、美しい瞳の種類の一つです。カラーコンタクトでもヘーゼルカラーを採用している会社は多く、憧れの存在としている人も世界的に多い種類の色です。
人の目の色の種類⑦希少中の希少ヴァイオレットが持つ意味
人の目の色の種類7つ目は、エリザベス・テイラーが持っていたという伝説のあるヴァイオレットです。紫色の瞳ということですね。紫色の瞳というのは、科学的に存在しないとまで言われてきましたが、人間は不思議なことにメラニンの存在によって特殊な色を放つことがあります。
ヴァイオレットの瞳を持つ人は、色素が欠乏していることが割合として多く見られると言われています。そのため肌が弱かったり、身体が虚弱であるということが特徴ですが、なぜブルーにレッドの輝きが混ざってヴァイオレットの色を発色するのかはまだまだ謎が多いようです。
人の目の色の種類⑧珍しい色のオッドアイも
人の瞳の色の種類8つ目は、珍しい色の組み合わせであるオッドアイです。オッドアイとは、左右の瞳の色が違う病気です。病気ではありますが、日本人でもオッドアイに憧れてカラーコンタクトを左右違うものを入れる人がいるほど独自の魅力を持っている種類の色です。
基本的にどちらか片方の瞳が青色をしており、青色をしているほうの聴力が弱いと言われています。世界的に見てもとても珍しい組み合わせの色の発色であり、国に限らず突然変異で世界各国に生まれる瞳です。あまりに個性的すぎて、神の子と尊敬されたり、逆に悪魔の子と謗られたりするとても特徴的な瞳です。
人の目の色の種類⑨アルビノ（先天性色素欠乏症）の人は赤い瞳をしている
人の目の色の種類9つ目は赤色です。アルビノと呼ばれる先天性色素欠乏症の人にしか表れない色であり、虹彩の色にまったくメラニンがないため血の色がはっきりと見えることから赤色に輝くと言われています。アルビノの割合は世界でなんと0.001%の割合だそうです。こんな奇跡的な割合と思うと、とても神秘的ですよね。
日本人に多い瞳の色や割合は？
日本人に多い瞳の色①黄みがかったブラウン系が最も多い割合を占める
日本人に多い瞳の色1つ目は、黄みがかったブラウン系です。日本人の割合としては最も多くを占めており、最もポピュラーな目の色だと言えます。本州に多く、優しげで可愛らしい目の色をしています。虹彩の状態がわかりやすいほど薄い色のブラウンを持っている人も少なくありません。
色素の強さには個性があります。虹彩のメラニン色素の量は人それぞれ違うので、同じ日本人でも目の色（虹彩の色）が薄かったり、濃かったりするので、外国人に憧れが強い日本人の中では、色が薄い茶色の人ほど「美しい」と憧れられる傾向にあると言われています。
日本人に多い瞳の色②ゴールドに輝く目の色アンバーは九州に多く分布
日本人に多い瞳の色2つ目は、ゴールドに輝く瞳を持つアンバーです。アンバーとは、琥珀という意味です。その言葉の意味通りに、琥珀のような独特なゴールドに輝く瞳の色をしている人たちのことを指し、日本人としてはとても珍しい種類の色となっています。九州に多く分布しているというのもとても面白いデータです。
日本人に多い瞳の色③ほとんど真っ黒という色はダークブラウン
日本人に多い瞳の色3つ目は、ほとんど真っ黒に近いというダークブラウンです。真っ黒という人は存在しません。よーく近づいて見てみると、真っ黒というよりも限りなく暗いダークブラウンに近いのです。虹彩の形を読み解くことが困難ですが、くりっとして可愛らしいことが魅力です。
瞳の色別のアイシャドウの色の選び方は？
マキアージュの運命のブラウンを最大限に利用する
マキアージュの「運命のブラウン」とは、ブラウン系の瞳の色を持つ日本人に向けたアイシャドウです。瞳の色の種類は、全部で24種類もあると言われていますが、その中からも更に細分化されています。自分の瞳の色に合ったアイシャドウを選ぶことで、眼力をアップさせる意味があると発案されたようです。
こちらは、マキアージュの運命のブラウンのスマホ専用サイトです。こちらのカメラを使って、あなたの瞳の色にぴったりのアイシャドウをチェックしてみましょう。自分で探すのはなかなか難しいので、I(EYE）SHADOWというその名の通り、あなたの瞳に聞いてみましょう。
青や緑などの鮮やかな色は反対色を活用しよう
青や緑などの鮮やかな瞳の色をしている方は、反対色をうまく活用すると瞳の美しさが増します。例えば、青ならオレンジ、緑ならピンクといった色をシャドウに配置すると、目がぐっと大きく可愛らしく見える効果があるとされています。
日本人のメイクは赤みがかったブラウンならブラックなどのダークカラー
日本人がアイシャドウでメイクするなら、ブラウン系でも赤みと黄みで似合う色が変わってきます。赤みブラウン系の瞳の色なら、ダークカラーがよく似合います。グレーやブラックなどのダークカラーを使うことによって、引き締めるという意味もあり、顔が立体的に見えます。
こちらの記事はグレーのアイシャドウについて書かれた記事です。グレーのアイシャドウは、赤みブラウンの瞳を持っている人には一つは持っておきたいコスメです。プチプラブランドでもグレー系のシャドウを出しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
黄みのブラウンはゴールド系がよく似合う
同じ日本人でも、黄みが強いブラウンの人は何色が似合うのでしょうか。それは、ゴールド系です。シャンパンゴールドや、ベージュ系のシャドウがよく似合います。大人の女性なら、一度は誰もが使ったことがあるだろうというこちらのカラーは、お店にもよく並んでいるので一つは持っておきたいですね。
自分の瞳に自信を持ってカラフルな毎日を楽しもう！
最近は、ハーフのような日本人が増えました。それは、本当に混血が増えたということもあるのですが、実はカラーコンタクトレンズの普及によるものが大きいのです。カラーコンタクトは今ではおしゃれの定番アイテムとなっており、ハーフ顔に気軽になれるような時代になりました。
しかし、カラーコンタクトでわざわざせっかく生まれたあなたの美しい瞳を隠すのは、ちょっと悲しい問題です。人には人それぞれの瞳の色があり、あなたらしさを表現してくれる心の窓です。それを隠す必要はなく、自信を持ってその素材を生かしたメイクをするほうが素敵ではありませんか？
カラーコンタクトを否定するつもりはありませんが、誰もが青や緑の瞳に簡単になれるこの時代、美しいブラウンの瞳をあまりに見えないように努力するのは悲しいことではないでしょうか。あなたの瞳は、あなただけにしか出せない色を持っているのです。たまには、裸眼で外に出てみましょう。
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