風が吹けば桶屋が儲かるの意味・由来や例は?
風が吹けば桶屋が儲かるの意味とは予想外の影響・可能性が低いことへの期待
風が吹けば桶屋が儲かるの意味とは、予想外の影響・可能性が低いことへの期待という意味です。風が吹けば桶屋が儲かるという言葉には、物事の影響は思いもしないところまで及ぶという意味合いや、極めて可能性の低いことに対して期待を寄せるといった意味合いがあります。
風が吹けば桶屋が儲かるということわざは江戸時代に初めて見られるようになった表現であると言われています。「世間学者気質」という浮世草子で初めて風が吹けば箱屋が儲かるといった内容の記述があったとされています。他にも「東海道中膝栗毛」で同様の話が出ていることが確認されていると言われています。
ただ「世間学者気質」という浮世草子には「風が吹けば箱屋が儲かる」というフレーズとして確認されたわけではなく、話の流れとして登場したと言われています。詳しくは以下のサイトを参考になさってください。
風が吹けば桶屋が儲かるの由来は風が吹くとネズミが大量発生するという理屈
風が吹けば桶屋が儲かるの由来は風が吹くとネズミが大量発生するという理屈にあります。風が吹けば砂ぼこりが立ちます。この砂ぼこりが人の目に入ると目の病気になる人が増えます。目の病気になって失明する人が増えると三味線で稼ごうとする人が増えます。
ちなみに昔は失明した人の多くが三味線で稼いでいたことから、失明する人が増えると三味線が売れるようになるという理屈が通ったと言われています。このようにして三味線の需要が増えると三味線に使われる猫の皮が必要になり、大量の猫が捕まえられます。そうすると猫を天敵とするネズミの数が増えます。
ネズミは桶をかじると言われており、ネズミが大量に増えると大量の桶が痛んでしまうことから、風が吹けば桶屋が儲かるという理屈で使われるようになったことに由来します。風が吹けば桶屋が儲かるの由来はこういう話にあり、物事の影響が予期せぬところに及ぶことや可能性が低いことへの期待を表すという意味が含まれます。
風が吹けば桶屋が儲かるの例はグルメの書籍が売れたらタイヤが売れる
風が吹けば桶屋が儲かるの例は、グルメの書籍が売れたらタイヤが売れるという例です。グルメの書籍が売れると家族で外食する機会が増えることから、外出する際の車の使用が増えてタイヤがすり減り、タイヤが傷んで売れると言われたことがあったと言われています。
他にもオイルショックが原因でトイレットペーパーが飛ぶように売れたという事象が起こったことも有名です。オイルショックは1973年に発生し、原油価格の高騰を理由にトイレットペーパーの買い占めにつながったという事例もあります。その裏でトイレットペーパーは持続可能な生産を続けていたと言われています。
こういったことは風が吹けば桶屋が儲かるの例として挙げられます。1つ目のグルメの書籍が売れたらタイヤが売れるというのは可能性が低いことへの期待を意味する例であり、2つ目のオイルショックを原因とするトイレットペーパーの買い占めは物事の影響が予想外の所に及ぶといった内容を意味する例であると言われています。
風が吹けば桶屋が儲かるの英語は悪い風が吹いても誰も得をしない
風が吹けば桶屋が儲かるの英語は、悪い風が吹いても誰も得をしないという意味の「It is an ill wind that blows nobody any good.」です。悪い風が吹いた場合には誰も得をしないということは、普通の風が吹いた時には何かの利益をもたらすということを意味することです。
そのため「It is an ill wind that blows nobody any good.」は風が吹けば桶屋が儲かるの英語表現であると言われています。日本語を英語に言い換えるためには日本語と英語の両方の言語スキルが高い方が、よりニュアンスの近い言い換え表現ができると言われています。
中には無理に異なる言語に訳そうとするより、元の言語のまま使った方が相手に伝わることもあります。天ぷら・寿司・すき焼きなどは外国でも通じる日本語であると言われています。このように言葉には独自のニュアンスや意味合いが含まれていることがあるため、無理に訳すよりも英語のまま使われることも珍しくありません。
風が吹けば桶屋が儲かるのことわざの類語3つ
風が吹けば桶屋が儲かるのことわざの類語①風が吹けば箱屋が儲かる
風が吹けば桶屋が儲かるのことわざの類語の1番目は、風が吹けば箱屋が儲かるという類語です。江戸時代に初めて見られるようになったと言われている「世間学者気質」という浮世草子では、風が吹けば箱屋が儲かるといった内容の記述があったとされており、同時に風が吹けば桶屋が儲かるの由来だと考えられています。
また「東海道中膝栗毛」でも同様に風が吹けば箱屋が儲かるといった内容の記述があり風が吹けば桶屋が儲かるの由来と考えられています。これらのことから風が吹けば箱屋が儲かるという言葉が使われるケースもあり、風が吹けば桶屋が儲かるの類語であると言われています。
ちなみに桶と箱は同様の意味合いで使われていると解されるケースが多く、風が吹けば箱屋が儲かるも風が吹けば桶屋が儲かるも同じ意味であると考えられています。このように日本語は時代の流れなどで移り変わってゆくものであることから本来の言葉の意味と現在使われている言葉の意味が異なるものが少ないと言われています。
風が吹けば桶屋が儲かるのことわざの類語②大風が吹けば桶屋が喜ぶ
風が吹けば桶屋が儲かるのことわざの類語の2番目は、大風が吹けば桶屋が喜ぶという類語です。大風が吹けば桶屋が喜ぶも風が吹けば桶屋が儲かると同じ意味合いがあることから類語であると言われています。ちなみに「大風」は「おおかぜ」と読み、「たいふう」とは読まないことに注意してください。
言葉の意味や話の理屈は風が吹けば桶屋が儲かると同じで、大きな風が吹けばまわりまわってネズミが増え、桶を大量にかじることから桶屋が儲かって喜ぶといったことわざになります。ビジネスの世界では時に柔軟なものの考え方が必要とされることから、このような視点で物事を見ることも大切であると言われています。
普通ならこのような可能性の低い理屈は排除したプランや事業設計をするところですが、新しい視点や常識にとらわれない考え方をすることが仕事の改善につながることがあると言われています。そういった新しい視点や常識にとらわれない考え方は子供の素直な気持ちを思い出すことで、取り戻しやすいと言われています。
風が吹けば桶屋が儲かるのことわざの類語③捕らぬ狸の皮算用
風が吹けば桶屋が儲かるのことわざの類語の3番目は捕らぬ狸の皮算用です。捕らぬ狸の皮算用ということわざには、確定していない利益を計算のうちに入れてお金のやりくりを計算したり、物事の計画を頭の中でめぐらすことを言います。
そのため風が吹けば桶屋が儲かるという言葉に含まれる、極めて可能性の低いことに対して期待を寄せるといった意味合いと似ていることから、捕らぬ狸の皮算用風が吹けば桶屋が儲かるの類語であると言われています。ちなみに捕らぬ狸の皮算用は、狸がお金のやりくりをしたり物事の計画を思いめぐらすのではありません。
狸を捕まえて得られる皮を売ったことを想像しながら、色んなお金のやりくりを考えることを言います。そのため捕らぬ狸の皮算用をしているのは人間ですので注意が必要であると言われています。以下のサイトでは、そんな捕らぬ狸の皮算用ということわざについて詳しく書かれていたので参考になさってください。
風が吹けば桶屋が儲かるの意味・例を把握して活用しましょう
風が吹けば桶屋が儲かるという言葉には物事の影響は思いもしないところまで及ぶという意味や、極めて可能性の低いことに対して期待を寄せるといった意味があり、考え方によっては柔軟な物の見方をしたことわざであると言えます。このような柔軟な物の見方は時にとても大切であると言われていますので把握しておきましょう。
最後に柔軟な発想を得るための一助となる記事を紹介します。ビジネスの世界では時に常識や既成概念にとらわれずに柔軟な発想で考えたアイデアが思いもよらぬ成功につながることがあります。そのため、常に新鮮な気持ちで物事を見定めようと努めている人は少なくないと言われています。
このような新鮮な気持ちは子供と接することで思い出しやすいと言われているため、子育てをしている方は毎日がチャンスだと言われています。ちなみに以下の記事では子育てに役立つ育児書や年齢別の教育費についてまとめているので、子育てに役立てていただき新鮮な気持ちを取り戻すための余裕を持てるよう役立ててください。
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