断捨離とは?
「断捨離」の発祥
「断捨離」とは2009年にマガジンハウスから刊行されたやましたひでこさんの著書「新・片づけ術「断捨離」」にて初めて提唱された比較的新しい考え方で、著者のやましたひでこさんが大学在学中に入門したヨガ道場で習った内容を元に自分の元来の片付け術と融合させたものです。
「断捨離」について
断捨離とはヨガに有る「断行」「捨行」「離行」という3つの考え方を合わせたもので、それぞれ「不要な物が入ってくるのを断つ」「不要な物を捨てる」「不要な物への執着から離れる」という意味です。この「不要」というのが肝で、「ただ捨てる」のではなく「自分にとって本当に必要かどうか」の見極めが重要になります。
「断捨離」はシンプルライフへの鍵
自分の満足行く物だけに囲まれた生活をしばしば「シンプルライフ」と呼びます。断捨離は何でも捨てればいいというわけではなく、「自分に必要か」という部分が重要です。自分の「満足度」を下げてしまうと本末転倒ですから、そこは自分の中での意識のすり合わせが必要になってきます。
「シンプルライフ」と「ミニマリスト」との違い
よく似た言葉で2014年頃から急激に認知度が上がった言葉として「ミニマリスト」が上げられますが、微妙な違いがあります。「ミニマリスト」はとにかく「持たない」ということが念頭に置かれますので、服でもなんでも必要最低限しか物を持ちません。しかし「断捨離」は自分が「必要」と思えば持っていてもいいのです。
断捨離の効果10選
断捨離の効果①住環境がスッキリして生活しやすくなる
断捨離の効果1つ目は、環境がスッキリするため全体的に過ごしやすくなるということです。シンプルライフに慣れてくると動き回る際の生活動線がしっかりと確保されるためとても動きやすいということに気づきます。そして実はその部屋が「意外と広くて余裕がある」ということにも気づけるようになります。
断捨離の効果②掃除がしやすいのでストレスが減る
断捨離の効果2つ目は、掃除がしやすくなることでストレスが軽減されるということです。例えば掃除機をかける際に、椅子や床に置いてあるものをどかしての作業に上下運動も多くうんざりするなんてことが多々ありますが、断捨離して、モノが少なくなれば床の上が特にスッキリするので掃除のストレスがだいぶ減ります。
断捨離の効果③無駄遣いをしないのでお金が貯まりやすくなる
断捨離の効果3つ目は、無駄遣いが減るのでお金が貯まりやすくなるということです。物を捨てられない人というのは「役に立つ気がする」「なんとなく良い気がする」で無駄なものを買いがちなのですが、断捨離をすれば「今の自分に必要かどうか」しっかりと考える癖ができるので自動的に衝動買いなどをしなくなります。
断捨離でスッキリとした気持ちいいシンプルライフを送る中でお金が貯まる楽しさに目覚めた方は、こちらの記事を参考に更なる「お金の貯まる生活」を実践してみてください。実はお金を貯める上で大事なことは難しいことではなく「生活を見直すこと」だということがわかるはずです。
断捨離の効果④部屋全体の管理がしやすくてゴミが減る
断捨離の効果4つ目は、部屋の管理がしやすいのでゴミが減るということです。断捨離をするということは「必要なものを残す」ということですから、ゴミになるようなものはそもそも残っていませんし、綺麗なところにゴミを増やす行為はなかなかに勇気がいることですので自然とゴミが少なくなります。
断捨離の効果⑤ある程度収納されているので片付けがしやすい
断捨離の効果5つ目は、片付けがしやすくなるということです。断捨離することで管理しなければいけないものが減り、残ったものを有るべき場所に置いてしまえばある程度収納されてしまうので新しいものを取り入れても必要があって取り出してもゆとりもあって収納がしやすいようになっています。
断捨離の効果⑥部屋が汚れると目立つので奇麗好きになる
断捨離の効果6つ目は、奇麗好きになるということです。断捨離することで部屋に物が少なくなり整頓されてシンプルライフに慣れてくると小さな汚れが気になるようになります。また環境がスッキリして掃除がしやすいので掃除にも手を出しやすく少しずつ奇麗好きになっていく傾向にあります。
断捨離の効果⑦部屋が整理されており頭も整理しやすくなり能率がアップする
断捨離の効果7つ目は、能率がアップするということです。昔から「部屋の汚さは心の余裕のなさに比例する」とよく言われますが、収納しきれなかった雑多な物からの圧迫感も減り「捨てられない」という物に固執する性格からも開放されて、仕事や生活に関する雑多なことまで様々な能率がアップします。
断捨離の効果⑧部屋が綺麗だと体調も良くなってくる
断捨離の効果8つ目は、部屋が綺麗だと体調も良くなってくるということです。物が雑多に置かれ管理が行き届いていないと埃が溜まりやすく呼吸器の不調や肌荒れの原因になり、それがひいては内蔵に影響を及ぼす可能性が高いです。また環境が整頓されていると自律神経も整ってきますので、どんどん体調が整うようになります。
断捨離の効果⑨人間関係が良くなる
断捨離の効果9つ目は、人間関係が良くなるということです。環境が整うことで自律神経が整ったり肌が良くなったりすると気持ちも前向きになり自分自身にプラスの変化が訪れます。シンプルライフは人間関係もシンプルに考えさせてくれるので自ずと自分にとってプラスな人達と関われるようになります。
断捨離の効果⑩余裕ができることで運気が上がる
断捨離の効果10個目は、断捨離をして心に余裕ができることで運気が上がるということです。これはなかなか理にかなっていることで、シンプルライフに慣れて気持ちが前向きになると周りもそれに伴って自分にプラスに働くようになります。そうすると良いお話が舞い込んでくる可能性は格段に上がるのです。
断捨離をしたことで運気が上がった気がすると思っても、本当に上がったのか確信することはよっぽどのことがない限り難しいものです。でもそんな運気の変わり目が分かればもっと自分の幸せのために行動しようと思えるかもしれません。こちらの記事を参考にして幸せになれるサインを見逃さないようにしましょう。
断捨離のコツ3選
断捨離のコツ①収納されている物も含め全てをジャンルやカテゴリーで分ける
断捨離のコツ1つ目は、整理したい全ての物を収納されているものも含めグループで分けることです。これは「捨てる」か「捨てない」かの区分ではないので大まかでも結構です。まずは自分の持っているものの量をグループ別に視覚的に確認しましょう。そうすることで状況の把握もできますし計画的に物事を進めやすくなります。
断捨離のコツ②1年以内に使っていない服や小物は「不要物」
断捨離のコツ2つ目は、「不要物」に対する明確な線引をしておくことです。基本的には「1年」という大きなくくりで見るのが無難です。これは各種イベントごとなど「年に一回しか出番がない」というものも大いにあるからです。1年以内に出番がなかったものは「不要物」とみなして潔く捨ててしまいましょう。
断捨離のコツ③「思い出の品」への執着を捨てる
断捨離のコツ3つ目は、「思い出の品」への執着を捨てるということです。「物を捨てるのが苦手」「片付けが苦手」という人は、物が多すぎるのと物への執着心が強すぎることが多くあります。特に心が離れにくい「思い出の品」に対しての潔い心を持つことが断捨離をする上では非常に重要になってきます。
断捨離する順番と方法
断捨離の順番と方法①「理想のシンプルライフ」をイメージして収納を把握
断捨離の順番と方法1つ目は、まず断捨離が終わった時の「理想の状態」をイメージすることです。例えば「本が多すぎて本棚に収まりきらない」など今まで困っていたことなどを思い出して、「この収納に収まるようにしたい」という理想を持てば自動的に最低限減らさなければいけない量が決まり捨てやすくなります。
断捨離の順番と方法②収納に見合った服の断捨離
断捨離の順番と方法2つ目は、服の断捨離です。服は物の中でも特に分けやすいという特徴があります。家中から服を集めると意外と多いものだと驚く人は多いはずです。ここでコツを抑えながら分けて捨てていくことで、「使いにくかった服」や「自信を持って着られなかった服」などの服は大体が捨てられることになります。
断捨離の順番と方法③漫画・書籍や書類などの紙は「贅沢品」
断捨離の順番と方法3つ目は、漫画や書籍さらに雑誌などの読み物や書類などの溜まりやすい雑多な紙類を断捨離です。紙類というものは「今必要」という物以外は「贅沢な嗜好品」という認識を持つことが大事です。ペラペラだからちょっと置いておいても大丈夫と思いがちですが、これが意外と嵩張ることを知りましょう。
断捨離の順番と方法④服飾品や細々した小物類を断捨離
断捨離の順番と方法4つ目は、服飾品や細々とした小物類の断捨離です。小物類は細々している分どこに片付けるかというのが非常に頭を悩ませます。また使う時に困らないように、最初の「ジャンル分け」をしっかりと考えてやりましょう。ジャンルごとに「スッキリと収まる量」にすることが大切です。
断捨離の順番と方法⑤家具家電を断舎離して空いたスペースは「ゆとり」
断捨離の順番と方法5つ目は、家具家電の断捨離です。ある程度細かい物が片付いたら大物が動かしやすくなるので最後の方に残しておきましょう。生活に欠かせない物でも断舎離しつつメンテナンスすることで一石二鳥です。大物を片付けるとまたスペースができますが、それは「ゆとり」として置いておきましょう。
断捨離の順番と方法⑥「思い出の品」はゆっくり断捨離
断捨離の順番と方法6つ目は、「思い出の品」の断捨離です。一番最後にやることで時間もかけやすいですし、それ以外が片付いているので頭もスッキリした状態で「本当に必要かどうか」を考えることが出来ます。「思い出の品」は特に執着を捨てて取り掛かることが困難な代物です。落ち着いて考えましょう。
断捨離が進まない時の対処法
断捨離が進まないときの対処法①身近なものから取り掛かる
断捨離が進まないときの対処法1つ目は、進まない作業よりも身近なものに取り掛かることです。例えば財布やメイクボックス、冷蔵庫の中身なども良いでしょう。身近でテレビを見ながらなど気楽に取りかかれるもので気分転換しましょう。その気楽な作業が終わってから、改めて元の作業に戻ってみましょう。
断捨離が進まないときの対処法②あれもこれも中途半端に手を出さない
断捨離が進まないときの対処法2つ目は、あれもこれも中途半端に手を出さないということです。進まない原因は色々中途半端に手を出したことで終わりが見えなくなっているからかもしれません。時間がかかってもひとつずつ完了していくことで達成感を得ながらやっていくと確実に終りが見えてきます。
断捨離が進まないときの対処法③小さな目標を立てる
断捨離が進まないときの対処法3つ目は、小さな目標を立てるということです。進まなくなると「私は何をやっているんだろう」と虚しくなってきますので、小さな目標を確実にクリアしていくことで達成感を得るということが重要になってきます。「部屋のこのスペースを開ける」「最低5個捨てる」等小さい目標を立てましょう。
断捨離が進まないときの対処法④「理想のシンプルライフ」の画像を見る
断捨離が進まないときの対処法4つ目は、「理想のシンプルライフ」に近い画像を見ることです。あらかじめネットや雑誌で「理想の部屋」に近いものを探しておきましょう。人に羨まれるような美しい部屋には「無駄な物」など無いはずです。そんな自分が近づきたい「理想の部屋」を見ることで自分を鼓舞しましょう。
断捨離しないようにするための買い物のコツ
実践できる買い物のコツ①「いつまで使えるか」を考える
断捨離しないようにするための買い物のコツ1つ目は、「いつまで使えるか」を考えるということです。例えば季節物の洋服などは、年が変わって流行が変われば着たくなくなるものかもしれません。また「無駄な物」にしてしまわないために流行が変わっても「来年も着られる」というものを選ぶようにしましょう。
実践できる買い物のコツ②「少し気になる」を見逃さない
断捨離しないようにするための買い物のコツ2つ目は、「少し気になる」を見逃さないことです。買うかどうか品定めをしている段階で「可愛いけど少し使いにくそう」「使いやすそうだけどここが少し気になる」と思ったその「少し」の違和感は買ってからだんだんと大きく膨らんでいきます。「少し」気になったらやめましょう。
実践できる買い物のコツ③「こっちのほうが安い」で買わない
断捨離しないようにするための買い物のコツ3つ目は、「こっちのほうが安い」で買わないことです。本来の目的の品から目移りした物というのは「その場の勢い」でしかない事が多く、全く同じもので値段の安い方を選ぶのでないのなら何かしらの不満は後々になって出てきます。結果的にゴミになる買い物はやめましょう。
実践できる買い物のコツ④1回に使える上限額を決めておく
断捨離しないようにするための買い物のコツ4つ目は、1回に使える上限額を決めておくということです。特に生活に密接している食料品や日用品は、「特売」や「セール」など魅力的な言葉で誘惑されがちですが、「本当に必要なもの」は高くても買います。「安いから買う」ということは本当はいらない可能性が高いです。
実践できる買い物のコツ⑤「安くなったら買おう」と考える
断捨離しないようにするための買い物のコツ5つ目は、「安くなったら買おう」と思うことです。これは値引き等されていないもの限定ですが、これは「安くなるまで待つ」ということで、本当に自分にとって必要で本当に欲しい物なのであれば日を開けても気持ちは変わらないはずです。忘れたらそうではなかったということです。
捨てられない人の心理
捨てられない人の心理①服飾品などまだ使えるからもったいない
捨てられない人の心理1つ目は、「もったいない」から捨てられないということです。本当に多くの人が縛られ悩まされる心理です。別に壊れて使用も修復も不可能なものでなければ特に服飾品や家電製品等高価なものほどもったいなく感じます。しかし、そんな物に限って再び日の目をみることは殆どありません。
捨てられない人の心理②そのうち使うかも
捨てられない人の心理2つ目は、「そのうち使うかもしれない」というものです。これは、冷静に考えることを面倒くさがる人に多い心理です。考えるのが面倒くさいから「そのうち」と言って捨てられないのですが、それが明確に「いつなのか」を答えられる人は殆どいません。ずっと収納にしまったままであることが殆どです。
捨てられない人の心理③また買う羽目になる
捨てられない人の心理3つ目は、「また買う羽目になる」という恐れの心理です。しかし「確実に使う」ものは置いておいても良いのが断捨離でありシンプルライフですから、「確実に使う」という確固たる意志がない限りはやはりシンプルライフを送る上で「いらない物でしかない」と言わざるを得ないでしょう。
捨てられない人の心理④収納に入ってるから
捨てられない人の心理4つ目は、「収納に入ってるから大丈夫」もしくは「収納に入っているから面倒くさい」というものです。しかし、それが収納に入っているからこそ入り切らないものが出てくるわけですし、そもそも捨てられない気持ちから使いもせず置いてあって収納の奥の方に入っているのだとしたらこれは本末転倒です。
断捨離で気持ちの良いシンプルライフを楽しもう
自宅は自分が思うよりも自分の心身に関わってくるものです。だからこそ自分がいかに「気持ちよく過ごせるか」ということを念頭に置いて行動しましょう。断捨離は「ただ捨てる」というだけのものではなく、その「気持ちよく過ごせるか」に関係してきます。必要なものに囲まれて気持ちの良いシンプルライフを送りましょう。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
KEYWORD
関連のキーワード
NEW
新着記事
RANKING
人気の記事