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棚板に適した木材の種類は?

棚板向き木材の種類①反りの少ない集成材

棚板向き木材の種類1つ目は、集成材です。集成材は板材を重ねて作った木材のことで、強度や品質が安定しているため加工しやすいのが長所です。また、よく板材を乾燥させてから構成するため反りや割れが少なく、棚受けとの間にすき間ができることもありません。

棚板に使われる集成材はパイン材のものが多いです。パインは松のことで、まっすぐな木目で節が少なく、白っぽい色をしています。色は時間が経つにつれて飴色に変化していきます。木目を活かしたステイン塗装やオイルワックスと相性の良い木材です。軽いので女性でも扱いやすく、壁の上部に取り付けるのも簡単です。

棚板向き木材の種類②安いSPF材

棚板向き木材の種類2つ目は、SPF材です。SPF材はえぞ松とパイン、もみの木をミックスして作られます。主に2×4材として見かけることが多く、安いうえに軽く、柔らかいので切断などの加工がしやすいのが特徴です。反りやすい木材ですが、ウレタン塗装をしておくと水分の放出が抑えられるため、軽減できます。

画像のように側板付きの棚を作るときには、SPF材を使うと安価に作れます。柔らかい分ビスが打ち込みやすく、簡単に棚を作れますよ。ホームセンターでは、幅23cmの2×10材で1080円ほどで販売されています。SPF材の色は白っぽく、節が大きいので目立ちます。水に弱いので防水・防腐塗料を塗りましょう。

棚板向き木材の種類③丈夫なOSB合板

棚板向き木材の種類3つ目は、OSB合板です。OSB合板は広葉樹の板材を木片にしたものを接着して作られる板材のことで、安価で強度があり、耐久性に優れているという長所があります。また、反りは少ない方です。短所はSPF材と同じく水に弱いことが挙げられます。水回りは避けるか、塗料を塗って対策しましょう。

画像ではOSB合板のみを使って棚を作っています。独特の木目で、無塗装でもおしゃれに仕上がるのがOSB合板の良い所です。OSB合板は強度はありますが、棚板に使うと薄いものはたわんでしまいますので、24㎜以上厚みがあるものを選んでください。

棚板の選び方は?


DIY本棚に使える棚板:強度のあるシナランバー&OSB合板

DIYで本棚など重いものを乗せる棚を作る場合、強度のあるシナランバーコアやOSB合板がおすすめです。シナランバーコアはシナの木を合板にしたもので、軽くて柔らかく扱いやすいのが特徴です。合板は薄い板材と厚い板材をサンドしているため切り口の見た目が良くないので、木口テープなどを貼ってカバーします。

画像はシナランバーコアを使った本棚です。本をびっしり詰めてもたわまず頑丈です。シナランバーコアは白っぽく木目はほとんど見られないので、塗装した方がおしゃれに見えます。重いものを棚板に乗せるときは支えを増やしましょう。

クローゼットの棚DIYで使える棚板:表面がきれいな化粧棚

クローゼットの棚や見える収納をDIYする場合、化粧棚が向いています。化粧棚は合板に紙などで加工されているもので、加工も簡単です。紙は汚れやすいのですが、メラミン樹脂を使ったものは表面にツヤがあり見た目が良く、汚れがついても簡単に拭き取れるのでおすすめです。水気に強いので洗面所でも使えます。

画像では可動棚に使われています。周りの白い壁と同じ色で統一感がありますね。色は白く塗装されているものがほとんどですが、ブラウンやブラックなどもあります。木目がないので、シンプルモダンな空間に合います。

壁面収納DIYで使える棚板:反りの少ない集成材

壁面収納DIYで長めの棚を設置する場合は、集成材がおすすめです。反りが少ないので長くても安定します。集成材の中には、棚板として使えるように角が丸く加工されたものもあります。それぞれの木材により長所があり、桐は軽くて接着がはがれにくいということから集成材の中でも長持ちすると言われています。

画像では桐の集成材で靴棚を作っています。軽いので女性でも楽に棚板を設置できます。桐は加工しやすい反面傷がつきやすく強度に欠けるため、重いものや先の尖ったものは乗せられません。水気にも弱いため塗装は必須です。

棚板のカットのコツは?


棚板のカットの基本①クランプで棚板を固定する

棚板のカットの基本1つ目は、クランプで木材を固定することです。ある程度長さのある棚板にするときは、足だけで押さえると不安定になりまっすぐカットできません。クランプは100均でF型のものが購入できます。使い方は木材を挟み、取っ手に付いているネジを回して固定します。

棚板のカットの基本②ソーガイドを使う

棚板カットの基本2つ目は、ソーガイドを使うことです。ソーガイドは90度と45度の角度に木材をまっすぐ切断するためのものです。木材に線を引いた後位置止めストッパーで木材を挟み、ガイドにのこぎりを挟んで使います。木材の幅が15cm以上になる場合、平行スライダーを使って木材をカットします。

ソーガイドを使うときは木材をクランプで固定します。平行スライダーを使ってカットする場合は、直角に切れた板材などをクランプで固定し、それに沿うように平行スライダーをずらしながらカットします。幅が2×4以下の木材の場合はマイターボックスも使えます。こちらは箱型に入った切れ目にのこぎりを挟んで使います。

棚板の固定方法は?

棚板の固定方法①棚受けを使った棚の作り方

棚板の基本的な固定方法1つ目は、棚受けです。棚受けはL字型や支えが入った三角形のものが多く、素材は木製やステンレス、アイアンがあります。小型のものなら100均でも手に入ります。画像ではアイアン棚受けに塗装してアンティーク風に仕上げています。棚受けを使った棚の作り方は以下を参考にしてください。

    棚受けを使った棚の材料と道具

  • 棚板
  • 棚受け 2つ以上
  • ビス
  • ドライバー
  • ゴールド塗料
  • ハケ
  • 紙やすり

    棚受けを使った棚の作り方

  1. 1棚板を必要な長さにカットする
  2. 2棚受けにゴールドの塗料をやざっくりと塗り、乾燥させてからやすりを掛ける
  3. 3壁にビスで棚受けを固定する
  4. 4棚受けの上に棚板を乗せ、ビスで棚受けと棚板を固定する

棚板の固定方法②棚ブラケットを使った棚の作り方

棚板の基本的固定方法2つ目は、棚ブラケットです。棚ブラケットは、ウォールシェルフとも呼ばれています。柱を立てるのでお馴染みのラブリコからも販売されています。数段になっているものが多く、棚板を移動させることもできます。壁に固定して棚板をすき間から通すだけなので棚板の設置が簡単です。

画像では棚を黒く塗装して棚ブラケットと色を揃えています。モノトーンで統一されてシックですね。棚ブラケットを使った棚の作り方はこちらを参考にどうぞ。

    棚ブラケットを使った棚の材料と道具

  • 棚板 1つ以上
  • 棚ブラケット 2つ以上
  • ビス
  • ドライバー
  • のこぎり

    棚ブラケットを使った棚の作り方

  1. 1棚板を切断して黒く塗装する
  2. 2棚ブラケットをビスで壁に固定する
  3. 3すき間から棚板を通して設置する

棚板の固定方法③ダボレールを使った棚の作り方

棚板の基本の固定方法3つ目は、ダボレールです。ガチャ柱とも呼ばれるダボレールで棚板を設置すると可動棚にできます。ダボレールを取り付ける際の注意点としては、水平器を使って垂直に取り付けることと、石膏ボードです。石膏ボードにはビスで留められません。石膏ボード用のアンカーを使ってダボレールを固定します。

木造住宅なら間柱が45cmごとに立てられているので、それを利用しましょう。賃貸で穴が開けられないという方は、ラブリコなどを使って柱を立て、その柱にダボレールを設置してください。ダボレールと棚受けは同じメーカーで揃えないとサイズが合わないので注意しましょう。ダボレール棚の作り方は以下になります。

    ダボレールを使った靴棚の材料と道具

  1. 1化粧棚板 
  2. 2ダボレール 
  3. 3ダボレール専用棚受け
  4. 4ビス
  5. 5ドライバー
  6. 6のこぎり
  7. 7水平器
  8. 8マスキングテープ

    ダボレールを使った可動棚の作り方

  1. 1化粧棚板をカットする
  2. 2ダボレールの一番上をビスで留めて下をマスキングテープで固定し、水平器で垂直か確認する
  3. 3残りをビスで留めて壁に固定する
  4. 4棚受けを穴に差し込んで固定する
  5. 5棚受けに棚板を乗せる

突っ張り棒を使った棚の作り方

基本的な棚板の固定方法4つ目は、突っ張り棒です。設置は簡単ですが落ちてくることもあるので、軽いものを乗せるときや狭い空間に棚をつくるときに向いています。上に乗せる棚板も桐やSPF材など軽い木材にしましょう。また、穴を空けることがないので賃貸住宅でも使えます。突っ張り棒の棚の作り方はこちらです。

    突っ張り棒を使った棚の材料と道具

  • 棚板用木材
  • 突っ張り棒 3本
  • のこぎり
  • ボンド

    突っ張り棒を使った棚の作り方

  1. 1木材を棚板と突っ張り棒の目隠し用にカットする
  2. 2棚板と目隠しをボンドで貼り合わせる
  3. 3突っ張り棒を壁の間に突っ張って設置する
  4. 4突っ張り棒の上に2を置く

おすすめの棚板の購入場所は?

棚板の購入場所①ホームセンター

棚板の購入場所1つ目は、ホームセンターです。SPF材や集成材など色々な種類の木材や化粧棚板を販売しています。店によってはカットもしてくれるので簡単にDIYできます。カットをお願いするときは寸法を確認してからお店に行きましょう。

棚板の購入場所②100均

棚板の購入場所2つ目は、100均です。100均では合板の他に、檜や桐の板材が手に入ります。サイズは小さめで厚みもないので、ちょっとしたインテリアを飾る棚板として使えます。桐などの無垢材は反りやすいので、ラダーシェルフやウォールシェルフなど棚板を通して設置するものを使って固定しましょう。

100均で購入できる木材はこちらの記事で詳しく紹介されています。100均には棚受けも売られているので、木材とセットで購入すれば壁付け棚が作れます。

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棚板のことを知ろう

棚板に向いた木材の種類や、棚受けなどを使った棚の作り方を紹介しました。棚板に使われる木材の特徴を知って、それぞれの適性に合わせて棚をDIYしましょう。無垢材よりも集成材や合板の方が安くて使い勝手が良いのでおすすめです。


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