エディブルフラワーとは?特徴や保存方法は?
エディブルフラワー(EdibleFlower)とは食べられる花です
エディブルフラワーとは、直訳すると、Edible(食べられる) Flower(花)。食用花の事です。特殊な品種では無く、カーネーションやパンジー等の観賞用の品種の花を、農林水産省のガイドラインに基づいて、食用花として栽培された花がエディブルフラワーです。
日本では、昔から食用菊や、桜の塩漬けを食用として食べていますが、これらもエディブルフラワーです。最近話題になっているエディブルフラワーは、主にヨーロッパ各国で食用花のエディブルフラワーが人気を集め、それが日本へ広がって来たものです。最近は、インターネットの通販で購入が可能になっています。
食用花エディブルフラワー(EdibleFlower)の魅力
エディブルフラワー(EdibleFlower)の1番の魅力は、色とりどりのお花が、料理に彩を加えてくれる事です。おしゃれなカフェや、高級レストランで出てくるような、見た目が綺麗な料理に仕上がります。インスタ映えもばっちりです!また、エディブルフラワーは、野菜と同じように栄養も含まれている食材です。
食用花と観賞用や園芸用の花との違い(育て方)
観賞用の花の中には、毒性のある品種が存在します。代表的な品種は「スイセン」や「アジサイ」等です。これらは毒性がある為、食べてしまうと嘔吐などの中毒症状を起こしてしまう事もあります。また、花屋で観賞用に販売されている花は、咲いている状態を長く持たせる為に、防虫剤や延命剤が使われている為食べられません。
園芸用の花の中には、人間が口にしてはいけない農薬が使われている育て方があります。危険ですので、絶対に食べないようにしましょう。食べられるのは、食用専門に、無農薬又は、低農薬で栽培された食用花のエディブルフラワーだけです。
エディブルフラワーの保存方法
エディブルフラワーには、生花と乾燥させたドライフラワーがあります。ドライフラワーには押し花タイプと自然乾燥タイプがあります。生のエディブルフラワーの賞味期限は収穫から約5日程度です。生花の保存方法は、冷蔵庫の野菜室で保存し、乾燥が気になったら霧吹きで水を噴きかけ、水分を与えます。
ドライフラワーは、長期間の保存が可能で、賞味期限は約1年程です。ドライフラワーは、乾燥させる事で長期保存を可能にしている為、密閉容器に入れ、湿気や直射日光を避けて保存します。直射日光に当たると、せっかくの綺麗な色があせてしまいますので気を付けましょう。
エディブルフラワーの種類は?
エディブルフラワーの種類
エディブルフラワーの種類は、約70種類もあります。花の品種によって、味や香りが違います。季節ごとに様々なエディブルフラワーが収穫されています。専門店では、季節ごとのお勧めの品種を、1つのパックに詰めた「詰め合わせ」なども販売されています。
エディブルフラワーの種類①パンジー
1つ目に紹介するのは「パンジー」です。スミレ科のパンジーの収穫時期は、11月~5月頃です。カラーはレッド、ピンク、ホワイト、イエロー、ブルー、オレンジ等、15色以上のカラーバリエーションがあり、とても華やかです。味が薄く、あっさりとして食べやすいです。レタスに似た味とも言われます。香りは少なめです。
エディブルフラワーの種類②ボリジ
2つ目に紹介するのは「ボリジ」です。ムラサキ科のボリジの収穫時期は、11月~5月頃です。カラーはブルーで、酸性に付けるとピンクに色が変わります。見た目が綺麗な青色で、星のような形をしている事から、「スターフラワー」「マドンナブルー」とも呼ばれます。味と香りは野菜のきゅうりに似ています。
エディブルフラワーの種類③トレニア
3つ目に紹介するのは「トレニア」です。ゴマノハグサ科のトレニアの収穫時期は、4月~10月頃です。カラーはピンク、レッド、ホワイト、パープル等。ベルの様な花の形をしていて、「夏すみれ」とも呼ばれます。苦味が少しだけあり、シャキシャキとした歯ざわりが特徴です。香りは少なめです。
エディブルフラワーの種類④マリーゴールド
4つ目に紹介するのは「マリーゴールド」です。キク科のマリーゴールドの収穫時期は6月~11月頃です。カラーはオレンジ、イエロー等。マリーゴールドは、火を通しても色が落ちないのが特徴で、少し苦味があり、香りはキクに似ています。花が肉厚な為、1枚1枚取り外して食べると、食べやすいです。
エディブルフラワーの種類⑤ペチュニア
5つ目に紹介するのは「ペチュニア」です。ナス科のペチュニアの収穫時期は、3月~11月頃です。カラーはレッド、ピンク、ホワイト、パープル等、バリエーションが豊富です。ペチュニアは、火を通すと色が悪くなってしまうので、生で食べるのがお勧めです。花びらが柔らかく、とろみがあります。クセが無い味です。
エディブルフラワーの育て方と種や苗の入手先は?
種や苗から育てるエディブルフラワーの栽培方法(育て方)
エディブルフラワーの育て方は、品種によって異なりますので、購入した種や苗のパッケージに表示されている育て方を参考にして下さい。基本は、エディブルフラワー専用の種や苗を入手し、土や肥料は野菜用を使うと良いです。花が病気になっても農薬を使えない為、予防が大切です。室内での栽培がお勧めです。
参考として、パンジーの育て方をご紹介します。エディブルフラワーのパンジーを育てる為に必要な物は、専用の種、卵の空パック、霧吹き、新聞紙、培養土、植え替え用のプランターです。
- 1卵の空パックに培養度を入れ、種を蒔きます。種の上に、薄く土をかぶせます。
- 2霧吹きで水を与え、発芽するまでの期間は新聞紙で表面を覆いましょう。日陰で育てます。
- 3種を蒔いてから15日程度経過すると、発芽してきます。発芽したら新聞紙を外し、日光に当てて育てます。
- 4本葉が2~4枚程度出たら、プランターに植え替えます。
- 5水やりは、土が乾いたらたっぷりとかけます。
- 6花が咲いたら収穫して下さい。
エディブルフラワーの育て方(パンジーの場合)
エディブルフラワー栽培の種や苗の入手先
エディブルフラワーの種や苗は、インターネットで入手出来ます。種や苗の他に、専用の栽培キットも販売されています。栽培キットは、丁寧な説明書付で、初心者にも分かりやすく、育てやすいアイテムです。栽培キットの価格は700円程度です。初めて栽培する場合は、キットから挑戦してみるのもお勧めですよ。
話題の食べられる花、エディブルフラワーの育て方についてご紹介しました。お部屋で栽培すると、室内のインテリアにもなります。エディブルフラワー以外にも観葉植物などを置いている方も多いと思いますが、私のお勧めは苔玉です。苔玉は、とてもおしゃれで可愛いインテリアになります。下記の記事で詳しく紹介しています。
エディブルフラワーのレシピ5つ
エディブルフラワーレシピ①とっても可愛い2層ゼリー
エディブルフラワーのおすすめレシピ1つ目は、とっても可愛い2層ゼリーです。混ぜて冷やし固めるだけの簡単なゼリーですが、2色の層で作り、エディブルフラワーを浮かべるだけで、見た目が可愛い華やかなゼリーが出来上がります。おもてなしやホームパーティーで出すと、喜ばれる一品です。
- エディブルフラワー…適量
- 飲むヨーグルト…250cc
- はちみつ…大さじ1
- ゼラチン…5g
- 水…大さじ3
- お好みのジュース(りんごやオレンジ)…200cc
- ゼラチン…5g
- 水…大さじ3
とっても可愛い2層ゼリーの材料[グラス4つ分]
- 1ゼラチンを水でふやかしておきます。2層分なので2つ準備しておきます。
- 2耐熱ボールに飲むヨーグルトを入れ、600wの電子レンジで40秒温めます。
- 3温めたヨーグルトにはちみつと①のゼラチンを加え、良く混ぜます。
- 4グラスに均等に注ぎ、冷蔵庫で冷やします。
- 5ヨーグルトゼリーが固まったら、2層目のゼリーを作ります。
- 6お好みのジュースを耐熱ボールに入れ、600wの電子レンジで40秒加熱します。
- 7温めたジュースに①でふやかしておいたゼラチンを加え、良く混ぜます。
- 8固まったヨーグルトゼリーの上に、エディブルフラワーを並べ、2層目のゼリー液を静かに注ぎます。
- 9冷蔵庫で冷やし、固まったら出来上がりです。
作り方
エディブルフラワーレシピ②おしゃれなクッキー
エディブルフラワーのおすすめレシピ2つ目は、クッキーです。シンプルなクッキーにエディブルフラワーを加えるだけで、お店で売っている様な、おしゃれなクッキーが出来上がります。ラッピングして配りたくなる可愛いクッキーを作ってみましょう。
- 薄力粉…70g
- アーモンドプードル…30g
- 無塩バター…50g
- グラニュー糖…40g
- 卵黄…1個分
- 卵白…1個分
- エディブルフラワー…適量
エディブルフラワークッキーの材料(約10枚分)
- 1無塩バターを常温に戻し、やわらかくしておきます。
- 2無塩バターにグラニュー糖を加え、白っぽくなるまで混ぜます。
- 3卵黄を加え、良く混ぜます。
- 4薄力粉とアーモンドプードルをふるいにかけて加え、ゴムベラで粉っぽさが無くなるまで良く混ぜます。
- 5ラップに包み、直径5cmの筒状に形を整え、冷蔵庫で1時間寝かせます。
- 6寝かせた生地を5mm幅に切り、天板に並べます。
- 7表面に卵白を塗り、エディブルフラワーをくっつけていきます。
- 8170℃に余熱しておいたオーブンで15分焼いたら出来上がりです。
作り方
エディブルフラワーレシピ③お花が透ける生春巻き
エディブルフラワーのおすすめレシピ3つ目は、生春巻きです。ライスペーパーからエディブルフラワーが透けて見えるように巻きます。色が綺麗で、華やかな生春巻きに仕上がります。火を使わずに出来る簡単なレシピです。
- ライスペーパー…4枚
- 茹でえび…8尾
- 水菜…40g
- リーフレタス…4枚
- エディブルフラワー…適量
- お好みのドレッシング…適量
お花が透ける生春巻きの材料(2人分)
- 1茹でえびを半分に切っておきます。リーフレタスは芯を取り、エディブルフラワーは茎を取っておきます。
- 2水菜を5cmの長さに切ります。
- 3ライスペーパーを水にくぐらせ、まな板に乗せます。
- 4具材を手前から、リーフレタス→水菜→茹でえび→エディブルフラワーの順に置きます。
- 5エディブルフラワーの花が表になるように巻いていきます。
- 6斜めにカットし、お好みのドレッシングを添えて出来上がりです。
作り方
エディブルフラワーレシピ④お花畑ちらし寿司
エディブルフラワーのおすすめレシピ4つ目は、ちらし寿司です。エディブルフラワーは、洋食に使われるイメージが強いですが、和食にも合います。お祝いなどで食べるちらし寿司に綺麗なエディブルフラワーを飾り、お花畑ちらし寿司を作ってみましょう。
- 炊きたてのご飯…3合
- ちらし寿司の素…4人分
- 錦糸卵…卵2個分
- さやえんどう…適量
- お好みの刺身…適量
- エディブルフラワー…適量
お花畑ちらし寿司の材料(4人分)
- 1さやえんどうをさっと茹で、細切りに切ります。
- 2刺身はさいの目切りにします。
- 3炊き立てのご飯に、ちらし寿司の素を混ぜます。
- 4器に盛り、錦糸卵を散らします。
- 5さやえんどうと刺身を飾り、最後にエディブルフラワーを飾ります。
作り方
エディブルフラワーレシピ⑤フラワーアイスキューブ
エディブルフラワーのおすすめレシピ5つ目は、フラワーアイスキューブです。色とりどりのエディブルフラワーを、氷に閉じ込めた、見た目が美しいアイスキューブ。飲み物に浮かべるだけで、おしゃれなドリンクになります。作り方はとっても簡単です。お客様が来た時に、ドリンクに浮かべて出したいですね。
- エディブルフラワー…適量
- 製氷皿
- 水
フラワーアイスキューブの材料
- 1透明で綺麗な氷にする為、鍋に水を入れ、一度沸騰させて、冷まします。
- 2製氷皿にエディブルフラワーと水を入れます。
- 3冷凍庫で冷やし固めて出来上がりです。
作り方
エディブルフラワーでおしゃれな食卓に
話題のエディブルフラワーについてご紹介しました。エディブルフラワーは、インターネットで販売されていますが、専用の種や苗を入手し、ご家庭で育ててみませんか?室内で栽培する事で、観賞しながらお部屋も華やかになりますし、お花が咲いたら収穫して、料理に彩を添える事が出来ます。
自分で栽培する事で、食用花のエディブルフラワーを手軽に楽しむ事が出来ます。ホームパーティやおもてなしの機会が多いご家庭では、エディブルフラワーがあるだけで、華やかな料理やドリンクに仕上がりますので、とてもお勧めです。
エディブルフラワーのおすすめレシピで、クッキーをご紹介致しました。エディブルフラワーのクッキーは、見た目が可愛く、プレゼントにおすすめです。プレゼントには、可愛いラッピングをしたいですよね。下記の記事で、クッキーのラッピング方法が紹介されていますので、是非参考にして下さい。
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