飄々とは？
「飄々」の読み方
「飄々」は「ひょうひょう」と読みます。「飄」には「漂う」「ひらひらする」という意味があります。日本では、ひょうたんが風に吹かれ、フラフラと揺れる様を「飄々」と表しました。このことから、「ひょうたんが風に吹かれている様のように、掴みどころがない」というところが語源となっていると言われます。
「飄々」の意味
飄々とは、「性格や考え、態度などが世間の一般的な様子と異なり、とらえどころがない」という意味があります。また、「風が吹く音やその様子」「フラフラとあてどなく彷徨う様子」という意味もあります。元々は人間以外に当てはめる言葉でしたが、現在は人間を評価する言葉としても使われるようになっています。
「飄々」の類語
飄々と似た意味を持つ類語は、「あっけらかん」「悪びれない」「天真爛漫」「淡々とした」「マイペース」などになるでしょう。どの言葉も、世間離れしていて予想もできないような行動をする人、といったニュアンスを持っていますね。変わった人、という印象ですが、悪い意味の言葉として使われることは少ないようです。
飄々とした人の性格10選
飄々とした人の性格①空気を読まない
飄々とした人の性格1つ目は、「空気を読まない」です。飄々としている人は、意識して場の雰囲気を壊すようなことはしませんが、無理をして周囲に合わせることもしません。
普通の人なら気を使って発言できないようなことでも、周囲の反応など気にせずに、感じたことをそのまま表現します。しかし、自分の意見を押し付けるのではなく、他人の意見も素直に受け止める寛容さがあります。
飄々とした人の性格②淡々としている
飄々とした人の性格2つ目は、「淡々としている」です。飄々としている人は、少々のことでは驚いたりしません。感情の起伏が少なく、いきなり怒ったり、取り乱すこともありません。感情が安定しているのは、自分と他人を比較しない性格のせいもあります。劣等感や優越感も持たないので、他人に影響されにくいのです。
飄々とした人の性格③譲れない信念がある
飄々とした人の性格3つ目は、「譲れない信念がある」です。飄々としている人は、自分をしっかりと持っています。何があっても絶対に譲れない信念・ポリシーがあり、どんな状況でも一貫した考え方ができます。確固たる信念のおかげで、自分を失わず、その場に合わせて柔軟に行動できるのです。
飄々とした人の性格④心が広い
飄々とした人の性格4つ目は、「心が広い」です。飄々としている人は、自分の失敗にも他人の失敗にも寛容です。これは、人間は誰しも完璧ではないと知っているからです。
どんな人にも得意・不得意があって、不得意なことは得意な人に任せれば良い、と考えています。飄々とした人が好かれやすいのは、他人の失敗も受けとめる広い心があるからでしょう。
飄々とした人の性格⑤言動が一貫している
飄々とした人の性格5つ目は、「言動が一貫している」です。飄々としている人は、状況や相手によって、態度を変えることがありません。たとえ相手が上司であっても、言いたいことは言いますし、媚を売るような態度をとることもありません。誰に対しても平等に接するので、「信用できる人」と思われることが多いでしょう。
飄々とした人の性格⑥他人に振り回されない
飄々とした人の性格6つ目は、「他人に振り回されない」です。飄々としている人は自分の考えをしっかりと持っているので、他人に意見されて迷ったり、他人の行動に影響されたりしません。
それどころか、意見されても「ああ、そうですか」と軽く流してしまうところがあります。周囲からは、このような態度がいい加減に見えてしまうかもしれませんね。
飄々とした人の性格⑦執着しない
飄々とした人の性格7つ目は、「執着しない」です。飄々としている人は、金銭や権力にあまり興味が無いようです。お金のためにやりたくないこともやる、などという考えは全くないでしょう。人間関係にも執着しないので、広く浅い付き合いになりがちです。人によっては「冷たい人」と感じるかもしれません。
飄々とした人の性格⑧掴みどころがないキャラ
飄々とした人の性格8つ目は、「掴みどころがないキャラ」です。飄々としている人は一貫したポリシーを持っていますが、それ以外にはあまりこだわりがありません。ですから、一つのことに集中することがないようです。
こだわりがないため、フットワークも軽く、次に何をするかわからない掴みどころがないキャラに見えます。周囲にはあまり理解されないタイプですが、飄々とした人は気にしていませんし、悪い特徴だとも考えていないでしょう。
飄々とした人の性格⑨常識にとらわれない
飄々とした人の性格9つ目は、「常識にとらわれない」です。飄々としている人は、上司の意見を聞かなかったり、「こうするのが常識だろう」ということを無視することがあります。
なぜなら、それが自分にとって「必要ないこと」だと判断したからです。「こうしなければいけない」という考えがなく、社会のしがらみにとらわれない、自由な発想で行動します。
飄々とした人の性格⑩群れるのを避ける
飄々とした人の性格10個目は、「群れるのを避ける」です。飄々としている人は、積極的に集団の中に入っていくことはしません。どちらかと言うと一匹狼のタイプです。集団にいることで、自由に行動できなくなったり、信念に反することを強制されるのが嫌なのです。
雑談の輪に入ってくることも少ないのですが、人嫌いだとか、人当たりが悪いわけではありません。話をしてみると知識も豊富で面白い人だったりします。
飄々とした人になる方法は？
飄々としている人になる方法①キャラクターの違いを楽しむ
飄々としている人になる方法1つ目は、キャラの違いを楽しむことです。人には様々な考え方があり、その人の個性・キャラクターがあります。飄々とした人は、このようなキャラクターの違いをすんなりと受け入れることができます。
自分の個性・キャラクターを出すことを躊躇しないで、他人と自分の違いを楽しみましょう。他人の考えやキャラクターを受け入れるごとに、自分が持てる考え方のバリエーションも増えていきます。考え方のバリエーションが増えれば、もっと多くの考えを受け入れられる、余裕のある人になれます。
色んなキャラクターの特徴を知っておくと、受け入れるのも楽になります。例えば、いじられやすいキャラクターの人も周囲によくいるのではないでしょうか。いじられキャラの特徴はこちらの記事で読めますので、付き合いの参考にしてみてくださいね。
飄々としている人になる方法②今に集中する
飄々としている人になる方法2つ目は、今に集中することです。困った状況になったとき動けなくなるのは「どうしてこうなったんだろう」「この後どうなってしまうんだろう」というように、過去や未来に意識が行ってしまうからです。
飄々とした人は、どんな状況になっても何ともない様子に見えます。それは「今」だけを考えているからです。トラブルが起こってしまったら、今できることだけに集中してみましょう。「今」を冷静に判断し、素早く行動を起こすことで、意外な解決策が見つかる場合もあります。
飄々としている人になる方法③自分なりのポリシーを持つ
飄々としている人になる方法3つ目は、自分なりのポリシーを持つことです。飄々とした人は、しっかりしたポリシーを持ち、自分の考えに自信を持っています。自分はどんな人間になりたいのか、具体的に考えてみましょう。強い信念があれば、些細なことで動揺することもなくなります。
「自分ならば大丈夫」という確信が持てるようになれば、自然に自信もついてくるものです。自信を持つことで、物事に柔軟に対応する力もついてくるでしょう。
飄々としている人になる方法④些細なことにはこだわらない
飄々としている人になる方法4つ目は、些細なことにはこだわらないことです。些細なことにこだわっていると、次の行動が遅くなってしまいます。また自分や他人の失敗が気になり、イライラすることも多くなります。余計なこだわりを捨てて、おおらかな心を持つように心がけてみましょう。
些細なことは受け流すようにすれば、失敗からの立ち直りも早くなります。そうすることで、トラブルを解決するための行動を素早く起こせるようになるでしょう。飄々としている人は、こだわりを捨てることで、どんどんと前に進むことができるのです。
飄々とした人への接し方は？
飄々とした人への仕事での接し方
飄々とした人と仕事で接するときは、距離感を大切にしましょう。気分によって仕事にムラがありますが、頭ごなしに怒ったり、共同作業を強制するとやる気を無くさせてしまいます。ある程度は好きなように仕事をしてもらい、大事なところで意見を出してもらうようにすると、意外なアイデアを出してくれることがあるでしょう。
飄々とした恋人への接し方
飄々としている恋人には、束縛しないように接することが大切です。飄々とした人は、ベタベタとした付き合いを好みません。自分のペースを崩されるのを嫌うので、相手に合わせるようにする必要があるでしょう。感情の起伏がなく考えを読みにくいですが、相談などはよく聞いてくれますし、頼りになる人です。
飄々とした人になって自由に生きよう！
飄々とした人は、淡々として掴みどころがなく、理解されにくいところがあります。しかし、強い信念を持っているので、感情的になったりせず柔軟に行動することができます。誰とでも平等に付き合いますし、他人の意見も尊重するので「信用できる人」だと感じるでしょう。
飄々とした人になりたいなら、他人との個性や考えの違いを楽しむ寛容さを身につけましょう。自分なりのポリシーを持つことで、他人に振り回されない、自由な生き方をできるようになりますよ。
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