甘酒のおいしい飲み方は?
甘酒は温度にこだわって飲むのがおすすめ
甘酒の美味しい飲み方は、温度にこだわって60℃以下で飲むことです。発酵食品の甘酒は、60℃以上まで熱してしまうと、酵母が死滅してしまい体に有用な成分をしっかり取り入れることができなくなってしまいます。とくに、腸内環境を整えたいという場合には、乳酸菌や酵母の力が重要になるので、温度に注意が必要です。
甘酒を食事のときに一緒に摂ることもおすすめの飲み方です。こうじの働きで食べたものの消化吸収を助けてくれるので、胃腸への負担が軽くなります。腸内環境を正常化、美肌、ダイエットなど…甘酒のよい部分を余すことなく取り入れるには、冷やしかぬるめの温度(60℃以下)で味わうようにしましょう。
朝ごはんの代用としての飲み方もおすすめです。朝、時間が無くて朝食が摂れないという人は、甘酒を飲んで一日のスタートを切ると、エネルギッシュに行動することができます。また、夜寝る前には、酒かすで作られた甘酒を飲むと、「清酒酵母」の働きにより睡眠の質がよくなるといわれています。
甘酒の種類と効果やカロリーの違い
甘酒には「米こうじで作る甘酒」と「酒かすで作る甘酒」の2種類があります。米こうじから作られる甘酒は、アミノ酸を分解する酵素などがたくさん含まれています。そのままでもじゅうぶんな甘みがあるので、砂糖や塩など他のものをいっさい使わないので、低いカロリーで美味しいのが特徴です。
米こうじで作られる甘酒には、アルコール分が含まれていないので、子どもからお年寄りまで安心して飲むことができます。清酒の搾りかすの「酒かすで作る甘酒」は、甘味がないので砂糖や塩などを加えて、甘味を出すために調味してあるので、米こうじのものよりカロリーが高めになります。
酒かすから作られる甘酒は、アルコール分を微量(1%未満)ながら含んでいるので、子どもやお年寄りには不向きです。古くから「飲む点滴」として、栄養価が高く夏バテ予防や美肌効果、ダイエットなどによいと注目されているのは、「米こうじで作る甘酒」なので、購入するときには、米こうじが原料のものを選びましょう。
美味しい甘酒の作り方
美味しい甘酒を自分で作る方法をここでご紹介しまていきます。市販品は簡単ですが加熱処理してあるので、酵母の効果がしっかり摂れないという難点があります。自分で作れば、60℃以下をしっかり守って作ることもでき、有用成分をしっかり残すことができるのでおすすめです。自作した一味違う甘酒を味わってみてください。
- 米こうじ:200g
- もち米:200g
- 水:600ml
材料
- 洗米したもち米を400mlの水に浸けて30分置き、炊きます。
- 炊き上がったもち米を、60℃くらいまで冷まし、バラバラにした米こうじを炊飯器に入れ、冷ましたもち米としっかり混ぜ合わせます。
- 表面を平らにならしたら、200mlの水を炊飯器に入れます。
- 炊飯器に濡れた布巾を被せ、保温スイッチを押します。(このときフタは開けたままにしておきます)
- そのまま7~10時間温度に気を付けながら置き、こうじがなじんできたら、かき混ぜます。
- 常温にした甘酒を、器に移して冷蔵庫で保管します。
作り方
時間を掛けない甘酒の作り方
炊飯器よりも手軽に甘酒を作るには、保温ポットを使って作ると簡単にできます。手作りの甘酒に挑戦してみたけれど、長い時間を掛けて温度を気にしながら見ているのは無理かも…そう思ったあなたはこちらの方法を試してみてください。手軽で美味しい甘酒を作ることができます。
- 米こうじ:200g
- ご飯:200g
- お湯:60℃を適量
材料
- 1水筒に熱湯を入れ、保温ポットの中を温めます。(殺菌消毒にもなります)
- 2ボウルにご飯を入れ軽くほぐし、米こうじを合わせて、全体にまんべんなくいきわたるようにしっかり混ぜ合わせます。
- 360℃のお湯を、ご飯と米こうじが入ったボウルにひたひたになる程度に入れます。
- 4熱湯を入れて温めておいた保温ポットに、ボウルの中身を移します。
- 5保温ポットを毛布やひざ掛け、バスタオルなどで包み8時間程度で完成です。
作り方
甘酒のおいしい飲み方|一緒に食べたいおつまみ・お菓子は?
一緒に食べたいおつまみ・お菓子は「チーズ」
甘酒と一緒に食べたいおつまみ・お菓子1つ目はチーズです。チーズのほどよい塩気が、甘酒の甘さをより引き立ててくれます。チーズは動物性の発酵食品なので、植物性の発酵食品である甘酒との相性も抜群で、腸内環境の正常化にはピッタリのおつまみです。どのチーズと甘酒の組み合わせがおいしいかを探してみましょう。
チーズを食べる習慣がない人は、生チーズを焼きあげたクラッカーを1~2枚食べるのも手軽に試せておすすめです。添えるチーズ(チーズクラッカー)の種類によって、甘酒をたくさんのバリエーションでたのしむことができるので、飽きにくくなり、毎日美味しい飲み方を探していけそうです。
品揃えもよく、コスパのよいチーズといえばコストコのチーズがおすすめです。こちらの記事を参考にして、甘酒に合うあなた好みのチーズを探してみてはいかがでしょう。
塩昆布
甘酒と一緒に食べたいおつまみ・お菓子2つ目は、「塩昆布」です。甘酒の甘味を塩昆布の塩気がより引き立ててくれます。ぜんざいやお汁粉などの添え物として出されることも多いので、違和感なく合わせるこ都ができる飲み方です。
クラッカー
甘酒と一緒に食べたいおつまみ・お菓子3つ目は、「クラッカー」です。甘酒には独特の甘みがあるので、塩気のあるプレーンタイプのクラッカーと一緒に飲むと甘味がより引き立ちます。プレーンのクラッカーをあわせて食べることで、ゆっくり甘酒を飲むことができるので、血糖値の急激な上昇も防ぐことができます。
甘酒が飲めるおすすめのお店は?
天野屋
JR「御茶ノ水駅」から徒歩4分ほどのところにある「天野屋」は、神田にある170年以上続く老舗甘酒店です。神田明神の入り口の大きな松の木がお店の目印になっています。店内は、昭和のレトロな雰囲気をそのままに、インテリアがレイアウトされていて、穏やかで過ごしやすいアットホームな雰囲気を作り出しています。
伝統的な製法で作られている老舗の甘酒はとても濃厚でおいしいと人気です。甘酒と一緒に提供される小皿の自家製味噌が、さらに甘酒の深いあじわいを引き立ててくれます。昭和の時代にタイムスリップしたような穏やかな時間を過ごすことができるので、ストレス社会からつかの間離れて、癒しを求めるにはおすすめです。
天野屋
住所 | 東京都千代田区外神田2-18-15 |
営業時間 | 月~土:10:00~18:00、祭日10:00~17:00 |
定休日 | 日曜日(4~12月第1週)、海の日、夏季休業日:8月10~17日 |
せたがや縁側cafe
東急世田谷線「松陰神社駅前」から徒歩1分のところにある「せたがや縁側cafe」は、玄米甘酒をあじわうことができるお店です。カフェといっても、店内には小さな縁台風のイスがあるだけなので、持ち帰りでの利用が多いです。店内は、清潔感のあふれるこじんまりとした雰囲気が、おしゃれで印象的です。
玄米甘酒は、玄米と米こうじで作られた甘酒で、濃厚でまったりとした口当たりが特徴的です。まったり感が苦手な人は、牛乳や豆乳で割って飲むと、まろやかでおいしくいただけます。お店では、ビン詰めされた甘酒が売っているので、お店のやさしくて美味しい味を家庭でたのしむことができるのはうれしいですね。
せたがや縁側cafe
住所 | 東京都世田谷区若林4-20-12 |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 毎週日曜日 |
三河屋綾部商店
秋葉原駅から徒歩8分の場所にある、「三河屋綾部商店」は、将軍家や宮内庁に手作りの甘酒を収めてきた老舗の甘酒屋さんです。神田明神に参拝した人に人気の「延寿甘酒」は、米とこうじ、水だけを原材料として使用しているので、子どもでも安心して飲むことができます。
甘酒にはショウガパウダーが付いてくるので、その日の好みで味を変えることができるのも魅力です。延寿甘酒は店内で飲むと350円です。570円で持ち帰りもできるので、本格的でおいしい甘酒を味わいながら、散策してみるのもおすすめです。
三河屋綾部店
住所 | 東京都千代田区外神田2-17-3 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 日曜日 |
ニオイが苦手な人におすすめの合わせ食材
おすすめの飲み方|ダイエットや冷え性の改善に効果的「しょうが」
甘酒の独特なニオイが苦手な人におすすめの合わせ食材は、「しょうが」です。甘酒に、皮付きのままおろしたしょうがを小さじ1杯程度入れて飲みます。しょうがに含まれる辛み成分のジンゲロールとジンゲオールが、血管を末端までしっかり開き、血流を促してくれるので、体温の上昇によって、冷え性の改善にも役立ちます。
皮付きのしょうがをおろすのが手間だと思う人は、チューブのしょうがを入れてもOKなので、小さじ1杯強を入れて飲んでみましょう。ジンジャーパウダーなら、使いやすくて体を温める効果も高くなっているので、冷え性を改善したい人にはおすすめの飲み方です。
おすすめの飲み方|美肌やアンチエイジングに効果的「きな粉」
甘酒特有ののニオイが苦手な人におすすめの合わせ食材は、「きな粉」です。きな粉を甘酒に小さじ1杯程度を目安に入れると、香ばしい香りが強くなり、とても飲みやすくなります。きな粉は大豆でできているので、大豆に含まれる栄養素「大豆イソフラボン」、「大豆サポニン」を一緒に摂取することができます。
「大豆サポニン」には、免疫力向上や、抗酸化作用に加えて肥満予防の効果もあるので、ダイエットを目的に甘酒を飲むという人にはおすすめ飲み方です。「大豆イソフラボン」は、美肌効果に期待ができるだけでなく、エストロゲンに似た作用もしてくれるので、ストレスでバランスが崩れてしまった女性の内側を整えてくれます。
おすすめの飲み方|肌や自律神経のバランスを整える作用もある「ココア」
甘酒のニオイが苦手という人におすすめの合わせ食材は、「ココア」です。甘酒に入れるココアは、砂糖が入っていない「純ココア」を使うのがおすすめです。ココアは香りが強いので、小さじ1/2程度入れるだけで甘酒独特のニオイは消え、甘酒の甘味でまろやかな甘味のココアになります。
純ココアに含まれる「カカオポリフェノール」は、生活習慣病の予防や、アンチエイジング、ダイエットなどに効果的です。ココアの香りのもとになっている「テオブロミン」は、脳の機能を高めたり自律神経を整えてくれる働きもあるので、リラックスしたいときは、甘酒ココアがおすすめの飲み方です。
甘酒の味が苦手な人におすすめの合わせ食材
おすすめの飲み方|成人病予防や美容に効果的「豆乳」
豆乳の独特な味わいが苦手な人におすすめの合わせ食材は、「豆乳」です。豆乳の量は、甘酒と同量をあわせて飲むと、やさしい甘さになり、飲みやすくなります。甘酒は豆乳と一緒に摂ることで、新陳代謝の促進や、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す効果があるので、美容にうれしい効果がたくさん得られます。
豆乳に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンの働きを活性化させるので、ホルモンバランスが整うともいわれています。豆乳には糖類が含まれている「調整豆乳」と大豆だけで作られた「無調整豆乳」があります。ダイエットを目的に摂取したい人には、糖類の入っていない「無調整豆乳」を合わせるのががおすすめ飲み方です。
おすすめの飲み方|夏バテ解消と腸活に効果的「バナナ&ヨーグルト」
甘酒独特の味わいが苦手な人におすすめの合わせ食材は、「ヨーグルト」と「バナナ」です。バナナは不溶性と水溶性両方の食物繊維を豊富にバランスよくふくんでいるので、腸壁にこびりついてしまった便を絡めて排泄する働きもあります。便通が良くなることで、ダイエットやデトックス、美肌効果などにも期待できます。
ヨーグルトは、牛乳を発酵させて作る発酵食品なので、甘酒との相性が抜群です。植物性と動物性の発酵食品を一緒に摂取することで、腸内環境がより整いやすくなり、バナナの食物繊維が腸内の善玉菌を活性化させてくれるので、甘酒にヨーグルトとバナナをあわせて飲むと免疫力も高まり、より体によい飲み方ができます。
甘酒のおいしい飲み方を知ろう!
甘酒のいろいろな飲み方についてご紹介してきました。甘酒は栄養が豊富なことから「飲む点滴」といわれ、江戸時代から夏バテ予防に飲まれてきた伝統的な夏の飲み物です。最近の研究で、美肌効果やアンチエイジング、腸内環境の正常化など、さらによい効果があることがわかり、人気の飲み物になりました。
スーパーやコンビニなどでも手軽に買えるようになり、身近な飲み物になったのですが、独特なニオイや味が苦手で、飲みづらいという人も多いようです。ここでご紹介した、合わせ食材をいろいろ試して、自分に合う飲み方を探してみてください。
味やニオイのクセを和らげる飲み方を見つけることができれば、美容と健康によいスーパーフードの甘酒を毎日の食生活の中に取り入れやすくなります。美しく健康な体を維持するためにも、毎日バリエーションを変えた飲み方で美味しい甘酒生活を続けていきましょう。
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