リップティントは色素沈着するの？
①リップティントは色素を唇に定着させるもの
色素を、唇に定着させて彩るのがリップティントです。口紅やグロスは、色素を唇に塗るものです。色を唇に染み込ませるタイプのリップティントとは、全く違うものになります。リップティントの色素は、唇自体に染み込んで定着しているので落ちにくいのが難点です。色落ちにくいがゆえに、色素沈着しやすいアイテムです。
色素沈着の原因には、リップティントの色素成分の大きさが関係しています。リップティントの色素成分は、口紅やグロスに使われる色素成分より粒子が小さくなっています。口紅やグロスの色素成分は、顔料です。顔料は、水に溶けない大きさの粒子です。そのため、顔料は唇に染み込まず表面について発色します。
顔料は、口紅だけでなくアイシャドウやファンデーションにも使われています。リップティントの色素成分は、染料です。染料は、水に溶けるほど粒子が小さいです。唇に染み込んで発色するので色持ちが良く、顔料よりも落ちにくくなっています。染料は、ヘアカラー剤やネイルポリッシュにも使われるほどの強力な色素成分です。
②色素沈着しやすい種類がある
リップティントには色素沈着しやすい種類があります。そのため唇がナイーブな方は、色素沈着しやすい種類を避けて使うのがおすすめです。韓国発祥のコスメであるリップティントは、種類が豊富です。本場韓国では、発色力が抜群のウォーターティントが主流となっていますが、日本ではツヤ感が出るオイルティントが人気です。
保湿力が高いのは、オイルティントやティントバーム・リップティントグロスです。色素の定着がよりしっかりしているのは、ウォーターティントやリップティントパックです。この2種類のリップティントは、発色をメインにしています。そのため、他の種類のリップティントに比べ保湿力は劣ります。
唇が乾燥するとバリア機能が落ちてしまうため、色素沈着しやすい状態となります。しかもウォーターティントとリップティントパックは、発色重視で唇に色素がしっかり染み込むタイプです。唇が乾燥していたり荒れている状態で使うと、より色素沈着しやすくなるので注意しましょう。
③正しい落とし方をしないと色素沈着することも
リップティントは、正しい落とし方をしないと色素沈着することもあります。ティントとは「染める」という意味です。綺麗に落とさない状態が続くと、リップティントが長時間唇に染みていることになります。
唇に長時間色素が染みた状態が続くと、メラニン色素が増えます。メラニン色素には、外的刺激からお肌を守る役割があります。長時間染みたリップティントの色素は、唇のダメージになるのでメラニン色素が増えてしまうのです。唇にメラニン色素が増えると、黒ずみになります。
色素沈着とは、ティントの色素がそのまま残るものではなく唇が黒ずむことです。健康的な桜色の唇でいるためには、リップティントをきちんと落とすことが大切です。こちらの記事では、おすすめのリップティントのリムーバーをランキング形式でご紹介しています。唇に優しいタイプもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
リップティントが色素沈着してしまった時の対処法は？
①唇の新陳代謝を高める
リップティントで色素沈着してしまったら、唇の新陳代謝を高めることが大切です。色素沈着で唇が黒ずんでしまったら、ホットタオルをあてて血流を改善しましょう。巡りが良くなることで、新陳代謝が高まり色素沈着が改善されます。唇にホットタオルをあてる時は、擦らないように気を付けましょう。
唇は、もともと摩擦に弱く擦れることでダメージを受けやすくなっています。リップティントで色素沈着した唇は、さらにダメージを受けている状態です。ホットタオルで擦ってしまうと、刺激になってしまいます。擦らず優しくあてるようにしましょう。荒れて傷んでいる時は、ガーゼを代用するのがおすすめです。
②唇のバリア機能を高める
リップティントで色素沈着してしまったら、唇のバリア機能を高めることが大切です。唇は皮脂膜で水分の蒸発を防ぐ機能が無いので、とても乾燥しやすくなっています。唇が乾燥すると、バリア機能が低下してしまいます。バリア機能が低下すると、水分バランスが崩れさらに色素沈着が進みます。
皮膚が薄い唇は、ダメージを受けやすいのです。色素沈着は、皮膚のダメージの1つです。ダメージを修復するためには、皮脂膜の代わりになる油分を補うことが重要です。唇にラップパックをして、バリア機能を高めましょう。まず、唇にリップクリームやオイルをたっぷり塗ります。
その上に、唇よりもひとまわり大きくカットしたラップをかぶせます。呼吸を楽にするために、ラップの中央はカットしておきましょう。5分ほど、ラップを唇に密着させたらOKです。リップクリームやオイルで油分をプラスすることで、唇のバリア機能が高まり色素沈着が改善されますよ。
色素沈着を防ぐリップティントの正しい落とし方
①ティッシュオフしてリップクリームを塗る
リップティントの落とし方は、最初にティッシュオフしてリップクリームを塗ることです。ティッシュオフする時は、力を入れず優しく唇についたティントを押さえましょう。唇の皮膚はとても薄いので、摩擦に弱いです。ティッシュで擦る落とし方をすると、刺激になり色素沈着しやすくなります。
ティッシュオフしてリップクリームを塗ると、リップティントの染料が浮きやすくなります。また、刺激に敏感な唇を守る役割もあります。必ずリップティントを落とす前に、リップクリームをつけるようにしましょう。リップクリームは、横に滑らせるように塗るのではなく縦塗りしてください。
唇の縦ジワに入れ込むように塗るのがポイントです。リップティントの染料は、唇の細部まで染み込みます。リップクリームを縦塗りすると、落とし残しを防ぐことができるのでおすすめです。
②専用リムーバーや油分を塗り馴染ませる
リップクリームをしっかり塗った後は、専用リムーバーや油分を塗り馴染ませましょう。専用リムーバーやクレンジングオイルが無い時は、自宅にある油分系のスキンケアで代用できます。ワセリンやベビーオイルがおすすめです。唇を労わりながら、リムーバー代わりに使えます。
リムーバーや油分は、力を入れず優しく塗りましょう。唇の縦ジワに入れ込むように、クルクルと小さな円を描くようにして馴染ませるのがポイントです。馴染ませた後は、少し時間を置くと綺麗に落とすことができます。色の定着が良いリップティントほど、リムーバーや油分をしっかり馴染ませることが大切です。
③拭き取るか洗い流す
リムーバーや油分をよく馴染ませた後は、拭き取るか洗い流しましょう。拭き取る時は、ティッシュや柔らかい布を使いましょう。ホットタオルを使うのもおすすめです。唇を温めることで、代謝を高めて色素沈着の予防をすることができます。洗い流す時は、擦らずに水かぬるま湯で丁寧に落としましょう。
④唇を保湿する
リムーバーや油分を流したら、唇を保湿しましょう。ティントを落とした後の唇は、とてもナイーブな状態です。乾燥しやすいので、しっかりと保湿しましょう。乾燥すると、色素沈着のもとになるので注意が必要です。リップクリームやバームなど、保湿アイテムを唇に縦塗りしてください。
リップティントの色素沈着を防ぐポイントは？
①リップティントを綺麗に落としきる
色素沈着を防ぐには、リップティントを綺麗に落としきることです。そのため、まずは唇に染み込んだ染料を、しっかり落とすことが大切です。口紅の顔料と違い染み込んでいるので、普通のクレンジングでサッと洗うだけでは、落ちにくい状態となっています。
そのため、知らず知らずのうちに落とし残しが蓄積することもあります。ティントを落とす時は、綺麗に染料が取れているか確認しましょう。綺麗な色で唇を彩る色素成分は、落としきれないと色素沈着を起こします。
また、ティントがついたままメイクを落とさずに寝てしまうと、ダメージが加速します。寝る前には必ず、メイクを完全に落としきってくださいね。そうすることで、お肌や唇のバリア機能が高まり色素沈着を起こしにくい状態になりますよ。
②唇が荒れないようにする
唇が荒れないようにケアすると、色素沈着を防ぐことができます。唇は、お肌よりも薄くてナイーブです。皮膚の代謝であるターンオーバの周期も短くなっています。お肌のターンオーバーは、およそ28日周期ですが、唇は3～4日周期です。
ナイーブで荒れやすい唇ですが、皮膚が薄い分代謝が早いのです。そのため、唇は荒れても回復しやすいでしょう。こまめにケアをして唇を労わることで、リップティントを使っても色素沈着しにくくなりますよ。
唇に優しいリップティントの落とし方を知って色素沈着を防ごう！
綺麗な彩りで落ちにくいリップティントは、色素沈着に注意することが大切です。綺麗な発色や落ちにくさは、色素成分の染料が関係しています。口紅の色素成分である顔料とは違い、唇自体に色が染み込むからです。唇に優しいリップティントの落とし方を知って、色素沈着を防ぎましょう。
こちらの記事では、ダイソーやセリアで人気のリップティントについてご紹介しています。使い方や口コミも知ることができますよ。ぜひ、参考にしてみてください。
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