不惑とは?いくつの年齢のことをいうの?
不惑(ふわく)とは数え年で40歳・満年齢で39歳のこと
不惑(ふわく)とは数え年で40歳・満39歳のことです。数え年とは生まれた時を1歳として数え始めて、毎年の1月1日が来る毎に1歳ずつ年齢を増やしていく数え方です。また満年齢とは生まれた時を0歳として数え始めて、誕生日が来る毎に1歳ずつ年齢を増やしていく数え方です。
通常、自分の年齢を誰かに伝える時には満年齢を伝えると言われています。その一方で数え年で数える年齢は、厄除けや古希・喜寿・傘寿・米寿などのお祝い事の際に使われると言われています。
ちなみに還暦のお祝いだけは数え年で60歳の時にお祝いをするのではなく、満60歳(数え年で61歳)でお祝いをすることになるため、間違えて覚えている人が少なくないと言われています。満年齢と数え年の違いや2019年の早見表などは以下のサイトで詳しく紹介されていたので参考になさってください。
不惑とは孔子の論語に由来する言葉
不惑とは孔子の論語に由来する言葉です。孔子の論語の1つである為政には「40歳になってから心に迷いがなくなり自分の考え方で物事を見たりとらえたりできるようになった」といった内容が書かれていました。この言葉は孔子が自らの人生経験を振り返って残した言葉です。
40歳になってから心に迷いがなくなったという言葉は「四十(しじゅう)にして惑(まど)はず」という言葉として残っていることから「惑」という字と、~しないを意味する「不」という字で不惑という字が40歳という意味で使われるようになったと言われています。
ちなみに「四十(しじゅう)にして惑(まど)はず」という言葉を「四十(しじゅう)にして迷(まよ)わず」と間違って覚えている人もいるそうなので注意が必要な言葉と言われています。「四十(しじゅう)にして惑(まど)はず」という言葉の意味などについては以下のサイトで紹介されていたので参考になさってください。
不惑という言葉を残した孔子とは中国の思想家で儒教を開いた人
不惑という言葉を残した孔子とは中国の思想家で儒教を開いた人です。波乱万丈の人生の末、古くからの思想を洗練させて統治者の人徳で民を治めようとする徳治主義を主張した人です。この徳治主義は中国の思想の根幹を形成することになり、後の世に大きく影響したと言われています。
孔子の論語は古い中国の文献です。全部で20の編から構成されており、孔子と弟子の受け答えや孔子の言動などが書き記されている書物です。孔子が説いた教えが最も正確に記されている文献であると言われています。論語については以下のサイトで詳しく説明されていたのでご覧ください。
孔子が残した言葉は不惑ではなく不或だと考える人もいる
孔子が残した言葉は不惑ではなく不或だと考える人もいると言われています。不惑という言葉は孔子の時代には使われていなかった言葉であるということから、似ている表現の不或が正しい表現ではないかと考える人もいると言われています。
孔子が残した言葉が「不或」であったとすると、「四十にして或わず」という言葉になり「自分自身の力に限界を感じることなく、さらに高みを目指して精進しよう」といった意味合いになると言われています。
しかし「どちらにしても迷うことなく自分の信じた道を突き進むのが40歳の自分がしたことである」といった意味合いになることから、「惑」であっても「或」であっても40代という年齢を一生懸命に駆け抜けようと考える人は少なくないと言われています。
不惑以外の年齢の名称は?
不惑以外の年齢の名称①四十路(よそじ)
不惑以外の年齢の名称の1番目は、四十路(よそじ)です。四十路は数え年で40歳を意味します。三十路はよく聞くけど、四十路はあまり聞いたことがないという方は少なくありません。四十路や三十路という字に使われる「十路(そじ)」という言葉は10年を1つのまとまりとして、主に年齢を数える時に使う言葉です。
「十路(そじ)」という言葉は10年を1つのまとまりとしていますが、10年間という期間を表す言葉ではなく、10年の始まりの地点を表す意味であると言われています。そのため四十路は40歳からの10年間が始まる年という意味合いで数え年で40歳のことを四十路と言います。
四十路や三十路以外にも「二十路(ふたそじ)」「五十路(いそじ)」「六十路(むそじ)」「七十路(ななそじ)」「八十路(やそじ)」「九十路(ここのそじ)」といった言葉があります。「十路」を使った年齢の呼び方については以下のサイトで詳しく紹介されていたので参考になさってください。
不惑以外の年齢の名称②初老(しょろう)
不惑以外の年齢の名称の2番目は、初老(しょろう)です。不惑や四十路と同じく初老は数え年で40歳のことを言います。初老の由来は奈良時代にあると言われています。奈良時代では10年の節目でお祝いをする風習があったそうですが、そのお祝いの始まりが初老と言われた40歳であったと言われています。
しかし時代の流れと共に初老という言葉のイメージが変わってきており、現在では初老という言葉から連想する年齢のイメージが60歳くらいと感じる人も少なくないと言われています。初老という言葉のイメージに関する内容は以下のサイトで詳しく書かれていたので参考になさってください。
そのため、本来の初老という言葉の意味は数え年で40歳ですが、40歳の人に「今年で40歳ですね。初老のお祝いをしなければいけませんね」などと言ってしまうと不快感を与えてしまう恐れがあると言われています。正しい言葉遣いをしていても相手の認識や時代と食い違いがあればトラブルを招くので注意しましょう。
不惑以外の年齢の名称③強壮(きょうし)
不惑以外の年齢の名称の3番目は、強壮(きょうし)です。不惑の年齢などと同じく強壮も数え年で40歳のことを言います。強壮は滋養強壮などという言葉と同じ言葉であることから「きょうそう」と言う人がいますが正しくは「きょうし」と読みますので注意が必要です。
「強」という字は気力や体力がみなぎっていて力強いことを意味し、「仕」は仕官を意味することから働き盛りの年齢であることを意味する言葉です。
また働き盛りなだけでなく、48歳という年齢のイメージからもわかるとおり、様々な人生経験を経た年齢であることから、色んな配慮ができる年齢の人間であったり、分別のある年齢の人を表すという意味合いが込められていると言われています。
不惑の年齢以外の名称には48歳を意味する桑年(そうねん)がある
不惑の年齢以外の名称には48歳を意味する桑年(そうねん)があります。数え年で40歳を表す年齢には不惑・四十路・初老・強壮などの呼び名がありますが、同じ40代で不惑の年齢以外の名称はあまり知られていないと言われています。
48歳を意味する桑年は「桑」という漢字の古い字が「桒」という漢字であったことに由来すると言われています。「桒」という漢字は「十」が4つ含まれており、「八」という字が1つ含まれています。これらのことから4つの十と1つの八をプラスして48歳を意味すると言われています。
孔子の論語について学べるおすすめの書籍は?
孔子の論語について学べるおすすめの書籍①超訳論語「人生巧者」~
孔子の論語について学べるおすすめの書籍の1番目は、超訳論語「人生巧者」はみな孔子に学ぶという書籍です。著者は田口佳史さんです。超訳論語「人生巧者」はみな孔子に学ぶという書籍には、何かに迷った時や大切な決断を下さなければいけない時に頼りになる一冊であると言われています。
人生は選択の繰り返しですが重要な決断をしなければならない時には思い悩んでしまうことも珍しくありません。そういった時に超訳論語「人生巧者」はみな孔子に学ぶを読んで知識を得ておくと非常に役立つと言われています。
孔子の論語について学べるおすすめの書籍②論語に学ぶ
孔子の論語について学べるおすすめの書籍の2番目は、論語に学ぶという書籍です。著者は安岡正篤さんです。論語に学ぶは、とても重要なことを教えてくれる金言集とも言える論語を普段の生活の中で実践したり役立てていくことが難しいと考えている方におすすめの一冊です。
孔子の教えを普段の生活にどうやって活かしていけばいいのかということをわかりやすく伝えてくれる論語に学ぶは、生き方に具体的な指針を与えてくれる一冊であると言われています。
不惑の年齢や言葉の意味を理解してより良い毎日を送りましょう
不惑の年齢を知るとともに言葉の由来である孔子の論語を参考にすると、とても人生に役立つ知識が得られると言われています。40歳というと人生で一番充実した日々を過ごす時期と言われており、仕事や子育てに一生懸命な人が多いと言われています。
そんな日々の仕事や子育てに活用できるよう不惑の年齢や言葉の意味を理解してより良い毎日を送りましょう。最後に一層充実した日々を過ごせるよう子育てについての記事を紹介します。
安心して子育てができると仕事にも集中しやすく、生活の歯車がうまく回ると言われていますので、安心して子育てができるための育児書に関する記事を参考になさってください。また子供の年齢別の教育費についても紹介している記事があるので合わせてご覧ください。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。
KEYWORD
関連のキーワード
NEW
新着記事
RANKING
人気の記事