フラップ扉とは?構造やメリットも
オシャレで便利な上げ扉
フラップ扉は「フラップ」の名の通り、上下に動かして開閉をする扉の事です。昔からある家具などの扉は、横向きに開く事が多いですね。慣れ親しんだ扉も使い勝手は良いのですが、本棚などの前面にオシャレなディスプレイをしたい時には、フラップ扉が良い働きをしてくれます。
靴箱にフラップ扉を付けるのも、玄関で広く場所を空けられない時に便利です。上げた扉は箱の内部にしまう形になるので、しばらく開けっ放しにしておいても構いません。忙しい時や、何度も扉を開け閉めしないといけないと分かっている時は、開けておいても扉が邪魔にならないフラップ扉がオススメです。
また、扉を閉めた時には前面に自分の好きな物をディスプレイする事ができます。人形を並べても良いですし、大きめの雑誌を飾っても素敵です。箱の中が見えない様になって、しかもオシャレな空間を作れるなんて、とても魅力的ですね。1つ持っていると、お部屋のコーディネートがしやすくなります。
簡易な構造での自作
箱の中に収納ができるフラップ扉は、DIYが難しそうな印象ですね。しかし「扉を中にしまう」だけであれば、見た目よりも簡単に自作する事ができます。実際に販売されている様な構造の物は、作るのも大変になります。
ですが自分で使う程度であれば、DIYは難しくはありません。外観が整っていれば、あとは自分の使用感に合わせて、妥協しながら作ればいいのです。人によって・置く場所によって、扉を持ち上げる角度などは変わります。そのあたりを上手く考えながら作る事で、簡易ながら使いやすいフラップ扉を作る事ができます。
色々なものを作っていくにしたがって、段々と技術が磨かれていきますね。上達したら、昔作ったフラップ扉のリメイクをするのも楽しいです。自分で作っているから、分解もそんなに難しくないです。修理や手直しができるのも、DIYならではですね。
フラップ扉を作る時のポイント
フラップ扉の作り方・ポイント①箱の内側をしっかり採寸
DIYでフラップ扉を作る時のポイント、1つ目は「扉の横幅を箱の内側に合わせる」事です。今までに、横に開ける扉を作った事がある場合は特に注意が必要です。横に開ける扉の場合は、箱の外側の幅に合わせて扉の大きさを決めます。そうでなくては正面から見た時に、扉の厚み分の段差ができてしまいます。
ではフラップ扉の作り方を考えた時に、扉が箱の外側の幅まであれば、開けた時どうなるでしょうか。横幅が大きすぎて、内側に扉を収納する事ができなくなってしまいます。こうなると、扉を1度外して扉の大きさを作り変えなければなりません。
上に持ち上げた状態で固定できる様に、違う固定具を付ける事も可能です。この場合、開けっぱなしにすると扉が邪魔になる事もあります。後付けで何度か横向きの扉を作った事がある方は、ある程度作り方を覚えているので、フラップ扉を作る時に寸法を測り間違える事があります。
フラップ扉の作り方・ポイント②扉の角度
フラップ扉を作る時のポイント2つ目は「扉を閉めた時の扉の角度」を、どうするかです。扉としての機能はもちろんの事、正面にディスプレイをする為にフラップ扉を付けるのであれば、しっかり考えながら作りましょう。例えば本棚にフラップ扉を付け、正面に雑誌を飾るのであれば、必要な工程です。
正面に飾った雑誌が簡単に落ちない様に、扉に角度を持たせなくてはいけませんね。先に扉の下に出っ張りを作っておき、物が飾れる程度の幅を確保しておきましょう。取っ手代わりにもできるので、扉の大きさが決まった段階で取り付けておくと良いですね。
飾る物の大きさや重さによって、フラップ扉の角度が変わってきます。その為、扉に何を飾るかをある程度考えながら、扉を取り付ける作業をしていきます。あまり重たい物を乗せると、扉の耐久性が落ちてしまうので、ある程度軽い物を飾る様にして下さいね。
フラップ扉の作り方・ポイント③自分の技術に合わせたDIY
フラップ扉を作る為のポイント、3つ目は「自分の技術力に合わせて、DIYの方法を変える」事です。DIYでのフラップ扉の内部構造は、何種類かあります。金属のレールを付ける事もあれば、木を内側に付け足して作る事もあります。作り方は色々ありますが、要は扉が内側にしまえれば良いですね。
初めてフラップ扉を作るのに、工具を買い揃えるのは面倒ですし、お金もかかってしまいます。最初の内は、できれば少ない道具で簡単に作りたい所です。もちろん普段からDIYをする機会が多く、趣味で道具も揃っている方もいます。そんな方は、見えない部分もスッキリと作りたいですね。
人によって物作りの熟練度が違うので、作り方を調べてみて、自分に合った方法で扉を作りましょう。初めて作るのに、難しい構造の物を作り始めてしまうと大変です。仕上がりまでに時間がかかってしまいますし、何より途中で挫折してしまう事もあります。最後まで作る為に、自分の力量に合った制作方法を探してみましょう。
フラップ扉の作り方
フラップ扉の作り方①基本のカラーボックスリメイク
フラップ扉の1つ目の作り方は、安く購入できるカラーボックスに扉を付けるリメイク方法です。カラーボックスを使ったDIYをする時は、側板を削る様な加工はしない方が良いですね。カラーボックスは安価で手に入る代わりに、板の厚みがあまりない物が多いです。そこから更に板を削ってしまうと強度の面で不安が残ります。
自分で作った物なので、できるなら長く愛用したいですね。今回は作りやすさも考えて、木材をレールとして内側に付けます。ある程度ゆとりを持たせて設計する事が可能なので、カラーボックスの上の方の空間を使わないなら、あまり細かい調節をせずに作る事ができそうです。
- カラーボックス
- フラップ扉用の板
- カラーボックスの2/3程度の長さの細長い木材
- フック
- 木ダボ
- ドライバー
- ビス
フラップ扉の作り方・材料
- 1カラーボックスの内側のサイズに合わせ、フラップ扉用の板を切ります。
- 2少し大きめに切っておいて、カラーボックスに当てながらサイズ調節をしていきます。
- 3板が切れたら、板の厚みに合わせてカラーボックスに木材を付けます。
- 4この時、板の厚みよりも少し広めに、板を収納する部分の高さを取っておきます。
- 5これは最後に板がカーブして閉まる為、ギリギリの幅しかとらないと扉を完全に閉じる事ができなくなるからです。
- 6板の厚みと木ダボの直径分だけ幅をとった内側に、ビスを使って木材をとりつけていきます。
- 7木材の端は、板を乗せやすくする為、片方を斜めに切っておきます。
- 8斜めに切った方が扉の近くにくる様にします。
- 9斜めに切った先端に木ダボがくる様に木ダボを取り付けます。
- 10ここまで終われば、扉をカラーボックスにあててみます。当てた状態でゆっくり滑らせ、棚の中に板がしまえる事を確認して下さい。
- 11動きに問題がなさそうなら、扉の内側にフックを付けます。
- 12扉を閉めた時に、木ダボに引っかかる位置にフックを取り付けます。
- 131度で丁度良い位置に固定するのは難しいので、軽く留めたら扉を閉めて、位置を確認します。
- 14気に入らなければ、満足のいく位置になるまで、何度かやり直しをします。
- 15位置が決まれば、しっかりとフックを固定します。
フラップ扉の作り方
カラーボックスリメイクのポイント
フックが木ダボに引っかかる事で、フラップ扉の上側が固定される事になります。なので、フックが深く木ダボに引っかかる様に、先端のカーブを調節すると良いです。またフックのカーブ部分と木ダボの直径は、ある程度大きさを揃えて買いましょう。径が近い方が、フラップ扉を閉めた後の「遊び」が少なくなります。
フラップ扉の作り方②今ある本棚にDIY
フラップ扉の2つ目の作り方は「側板を削って付ける方法」です。自分の手持ちの本棚に、フラップ扉を付けてリメイクしてみましょう。これは側板にある程度の厚みがあり、少し削っても強度が保たれそうな事が条件です。
この方法に必要な工具としては「トリマー」か「ルーター」があります。どちらもフラップ扉を通す為の溝切りの道具です。用途に合わせて好きな方を購入するのですが、どちらが良いか判断に困る場合は、トリマーを選ぶのがオススメです。ルーターよりも小型な事が多く、初めて使う場合も扱いやすいです。
- カラーボックス
- フラップ扉用の板
- トリマー
- 木ダボ
- ドライバー
- ビス
フラップ扉の作り方2・材料
- 1本棚の横幅に合わせてフラップ扉の大きさを決めます。
- 2板の側面に穴をあけ、木ダボを取り付けます。
- 3木ダボを取り付けた位置が、収納時にスライドする時の高さになります。
- 4側面に切る溝の位置も木ダボの高さと揃えます。
- 5トリマーを使って、外に出ている木ダボよりも1・2ミリ深く溝を切ります。
- 6扉が上手く可動する事を確認したら、扉が外れないように溝の1番手前をビスで留めます。
- 7ビスの先端は尖っているので、怪我をしない様にカバーを付けるか、先端をつぶしておきましょう。
- 8扉に飾り棚を作って好きな物を飾りましょう。
フラップ扉の作り方2
必要な工具
このフラップ扉の作り方ではトリマーという工具を使いますが、値段が気になりますね。ピンからキリまでありますが、木工用の物なら3500円程度の物も販売されています。流石に1度しか使わないと勿体ないですが、今後物作りをしていくのなら、1つ買ってみても良いですね。
次の休みにはフラップ扉に挑戦
フラップ扉は見た目も良く、機能性もありますね。扉を動かす為の、基本の構造も簡単です。何となく覚えておいて、自分で作り方を考えながらDIYするのも楽しいです。買ったけれど持て余しているカラーボックスや、本棚など日焼けによる劣化を防ぎたい物を入れている場所に、フラップ扉をつけてみましょう。
カラーボックスは他にも、机を作る為に使われたりします。簡単に机を作れますし、カラーボックスで机を作ったら、そこにフラップ扉を付けるのも良いですね。もしカラーボックスが余っていたら、色々なリメイクを試してみて下さい。
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